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『アイリス』インタビュー

藍井エイルが語る、『SAO』新EDテーマに込めた思い「私の人間性が詰まっている」

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ちょっとずつ自信が持てるようになった

——ボーカリストとして、歌うことと離れてみて感じたことは?

藍井:実は自分という楽器の使い方がわからなくなってしまって。それまでは、自分の歌に関して、あんまり疑問点を持ったことがなかったんですね。だから、自分の正しい声色がどれかわかってなくて。違う発声や違う体の使い方になってることにさえ気づいてなかったので、気づいた時には、もう違う発声の仕方になってしまっていて。その癖がなかなか治らなくて。

——どこで気づいたんですか? 歌い方が違うっていうことに。

藍井:家族でカラオケに行った時に、自信満々で『どうよ!』って聞いたときに、「全盛期よりはちょっと落ちてるね」って言われて。最初は家族の思い込みだよって思ってたんですけど、自分の歌を歌えなくなってしまっていて。1曲、歌いきれなくなってしまったんですね。自分が歌えていた曲を歌えなくなってしまった時に初めて、出来てたことができなくなったっていう壁にぶつかって。今までそんなことを経験したことがなかったので、その壁がすごく厚く、高く感じられたし。衝撃だったので、ものすごいショックだったし、焦ったし。どう鍛えていけばいいのかもわからなかったんですよね。体のどこを使って、どういう風に鳴らしていくかがわからなくなってしまって。

——以前は無意識にやってたことですよね。

藍井:そうです。なんで歌えてたのかもわからなくて。休養前の最後の武道館ではぶっ続けで歌ってたのに、カラオケで30分歌っただけで、もう声がガラガラになっちゃって。何が悪いのかもわからなくて。ずっと迷路の中を彷徨ってる感じだしたね。こんなにすぐに歌えなくなっちゃうのかって思いました。

——そこで諦めなかったんですね。歌いたくないと思ったりはしなかった?

藍井:1回、歌うのはもう辛いって思ったんですけど、だんだん出口が見えることによって、また歌うことが楽しいっていうところに戻ってこれたっていう感じですね。仕事をしてない自分に対しては、できないことを嘆くのではなく、今日は何ができたか、自分が褒められるものを考えていくことでちょっとずつ自信が持てるようになって。歌に関しては、とにかくボイトレとカラオケを続けて。少しずつ、出口が見えてきてっていう感じでしたね。取り戻すのに結局、1年以上かかってると思います。

——復帰後第1作『流星 / 約束』のレコーディングはどうだったんですか?

藍井:自分の出来る限りの事は出し切ったけど、まだ不安はありましたね。自分の歌を信じられるかって言われたら、その時は、私の精一杯のものを出してはいるものの、歌に対しての不安はまだありました。だから、レコーディングは何度もなんども重ねて、結構、時間がかかっちゃって。最初は、これで合ってるかなっていう答えあわせをしている自分がいて。これはよくないなと。自信を持たないと歌にも影響が出ちゃうので、途中からは吹っ切って、これだ! っていう感じで歌ってました。自分との戦いでしたけど、久しぶりにレコーディングってこういう感じで進んでいくんだっていう感覚を取り戻すきっかけになったなって思います。

——歌に対する不安はどこかで払拭された?

藍井:武道館の時に3曲目まで死ぬほど緊張してたんですけど、そのあとくらいに、なんかこう、なんとも言えないスイッチみたいなものが入って。全然うまく説明できないんですけど、これだ!っていう感覚だけがあって。その瞬間、肩がストンと落ちたというか。ずっと上半身が力んでた感じは気づいていたので、ヨガを思い出そうと思って。耳と肩の位置を遠ざけて、リラックスしようと思ったんですね。その、リラックスの形を作った時に、急に、見えているものの、狭い感じがしてた視野が一気に広がった感じがして。その時に、改めて、二度目の『ただいま』って思える瞬間がありましたね。

——エイルさんを覆っていた膜が割れたのかな。

藍井:うん、そういう感じでした。自信とか、不安な気持ちを過去においていけたという感覚がりましたね。

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