King & Prince 岸優太は身近さを感じるリーダー? 言動からにじみ出る素直な人柄に迫る
黄色いパーカーの上に紺色のジャケット、メガネがずれたまま変顔を続ける。
「もう、役のためでしたら何でも、何でもしますよってぐらいの覚悟ではいますよね。別に変顔ぐらいじゃもうミジンコレベルっすよ」ーー岸優太、23歳。King & Princeのリーダー。
歌って踊る姿はこれぞジャニーズ! というアイドル。でも、どこか“クラスに一人はいるタイプ”のような身近さを感じる。そんなちょっと不思議なアイドル、岸の魅力に迫ってみたい。
後輩に先を越されてからの奮闘ぶり
10月12日放送の『RIDE ON TIME〜時が奏でるリアルストーリー〜』(フジテレビ系)で岸が出演する12月公開の映画『ニセコイ』の特写撮影に密着していた。
「変顔じゃないですけどグワッと」というスタッフのオーダーも、ためらうことなくやってのけた岸。口を半開きにしたり半目にしたり、その様子に笑いながらも、こんなにも変顔のレパートリーがあるのかとひきこまれた。
あまりの豹変ぶりに驚いたのか、密着していたスタッフが質問すると、「100いって、引き算することは可能じゃないですか。だからとりあえず100いってみないと、わかることって少ないのかなと思いますし」と岸。変顔一つとってもこのスタンスだ。勉強が嫌いで一発勝負してみようとジャニーズの道に賭けた。これが弱冠13歳の決意というから驚く。
1年後輩にあたるSexy Zoneの佐藤勝利のデビューにショックを受けた岸。「荒れ果ててましたよ」と当時の心境を語った。「マイクを持てるところまで徐々に上がってきたから。けど(勝利は)入った瞬間にパパッといって自分とかよりも前にいっちゃうから、え! ってなって……」そう語る姿からは当時の荒む気持ちがありありと伝わってきた。
ジャニーズJr.とはいえ、誰もがマイクを持てるわけではない。後輩に先を越されるというのも岸に限ったことではないが、それほど厳しい世界であることを物語っていた。
雑誌のインタビューで岸は、「極論、やるだけやってみないとわからない」と語った。心が折れた時代を経て、入所から9年でつかんだデビュー。「Jr.時代もチャンスは転がっていた」と振り返った。岸は目の前のことをコツコツと積み重ねていくタイプだろう。