UVERworld、誠果 生誕祭ライブに見るメンバーとの絆 19年間の歩みを凝縮したステージを振り返る

UVERworld、誠果生誕祭レポート

 UVERworldのメンバー6人それぞれのバースデイライブ、すなわち“生誕祭”と称したライブは、彼らにとっての特別な企画だ。2018年9月25日、この日は誠果(Sax)の誕生日。現在全国アリーナツアー真っ只中の彼らも、バースデイライブの時だけは誕生日の張本人がこの日だけのセットリストを好きなように組み、会場もライブハウスへと戻って来る。そんなわけで、UVERworld のCrew(ファン)にとってはチケットの争奪戦必至である分、見事この熱き誕生日会への招待状ともいうべきチケットを勝ち取った人々は、ここに来れなかった仲間の分まで全力でメンバーの誕生日を祝う。そんな特別な夜、ともいえるかもしれない。

 今年の年末にも日本武道館や横浜アリーナ公演を控えるUVERworldだが、この日の会場はZepp DiverCity (TOKYO)。開演時間の18時30分に向けて定刻10秒前からオーディエンスはカウントダウンを開始し、時間きっかりにメンバーがステージ上に登場。1曲目「DECIDED」から、誠果のサックスが高らかに、妖艶に鳴り響いたこの日の生誕祭。もはやUVERworldのサウンドにはどう考えても彼が無くてはならない存在であることを、改めて認識させられる。

 TAKUYA∞(Vo)が「やばいと思う奴は今のうちに後ろに逃げろよ! ウーバーのライブハウスなめんじゃねえぞ! 後ろにいたっていい曲聴かせてやるからさ」と序盤のMCの時点で話すほどに、この日もCrewはのっけから最高沸点に達していた。それを受けて、真太郎(Dr)も久しぶりの東京、久しぶりのライブハウスにメンバー一同テンションマックスであることに触れつつ、「誠果さんの生誕祭、略して“セイカンタイ”と言うんですけども…(笑)」とさっそく笑いをとる。この夜、誕生日を祝われる張本人である誠果は「本当にありがとうございます。自分の生誕祭ライブも今日で4回目だけど、今までで一番ヤバいライブにしようと思ってるから。マジでよろしくな!」と話し、真太郎はそれを受け「しかも今日は誠果さんの、ドSな部分が出ているセットリストなんでね……!」とCrewの期待をさらに煽る。

 「本気で祝ってやるつもりがあるのだったら「おめでとう」なんて口で言うんじゃ無く姿で見せろ」というTAKUYA∞の一言でもって、ライブ中盤「LIMITLESS」へ突入。途中、「シリウス」でも、伸びやかに弾けまくる誠果のサックスがとても印象的だった。この後TAKUYA∞は、バンドを組んだ頃から現在までを振り返り、誠果がバンドに入った日のエピソードを打ち明けた。

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