NMB48 山本彩、ラストセンター曲で描かれたアイドルとしての8年間 笑顔で別れ告げたMVを解説
NMB48が19thシングル曲「僕だって泣いちゃうよ」のMVを公開した。
キャプテン・山本彩の卒業シングルとなる同曲は、NMB48の全メンバー71名が出演。振付は「青春のラップタイム」「太陽が坂道を昇る頃」「ピーク」など初期からNMB48のダンスを手掛けるAKIRA、監督は「高嶺の林檎」や「僕はいない」などを手掛けたスミスが担当している。71名による圧巻のダンスシーンをはじめ、山本彩がグループで過ごした8年間のドキュメンタリー映像や彼女が選抜メンバーにメッセージを送る描写などがファンの間で「エモい」と話題を呼んでいる。
山本彩がSHOWROOMにて「卒業センターみたいのは嫌やなと思って。これからもみんなで歌っていってほしい、明るくて楽しいけど、ちょっと寂しさもあるような曲がいいなと思ってた」と語っていたように、同曲はアップテンポな曲調と新たな旅立ちを予感させるような歌詞が印象的だ。山本彩をはじめ、48グループへの取材を数多く担当してきた松本まゆげ氏は、同曲について「山本彩さんの心情がストレートに伝わってくるような曲」と説明する。
「48グループの楽曲では明るい部類に入る曲調ですが、歌詞はトップクラスに切ないと感じます。それに、具体的でストレートです。去ってしまう人の「後ろ髪を引かれているけれど、ここで決めないと次の人生が始まらない」という寂しさと覚悟が入り混じっていて、「これは山本さんの心情では?」と思わせてくれるくらいわかりやすいですね。あと、卒業シングルでありながらジャケットが明るいのも珍しく思いました。卒業シングルのジャケットは、メンバーが少し憂いを帯びた表情をしていたり、明るいイメージでも全体的に暗めのトーンだったりすることが多い印象ですが、今回のシングルはすごく明るく見えます。ジャケットやダンス衣装などの表面は明るく見えるけれど、歌詞などの聴き込まないとわからない内面的な部分には寂しさが見えるというギャップがこの曲にはあって、もしかすると山本さんもこういう心情だったのかもしれないなと思いました」