「ジャニッPON!」歴史に幕 青木源太アナウンサーが伝えてきたジャニーズへの“愛と尊敬”
情報番組『PON!』(日本テレビ系)が、8年半の歴史に幕を閉じた。MCのますだおかだ 岡田圭右が「見てわかるように、ただただ楽しくてはしゃいでたんでねー、申し訳なかったです(笑)」と話していたように、『PON!』の魅力はゆるくてライトなノリと、どんな展開も否定せずに受け入れるやさしい空間。最終回となった9月27日も、これまでの名珍場面を振り返りながら、最後まで『PON!』らしい明るいオンエアだった。
数ある名物コーナーのなかでも、ひときわ視聴者に愛されていたのが青木源太アナウンサーによる「ジャニッPON!」だ。かねてより大のジャニーズ好きを公言する青木アナウンサーが、情熱的にジャニーズアイドルたちの魅力をレポート。その守備範囲は、近藤真彦や少年隊、SMAPといったレジェンドたちから、明日のデビューを夢見るジャニーズJr.、関西ジャニーズJr.までと幅広く、知識量もまた「なんでそこまで知ってるの?」とアイドル本人たちが驚くほど。
雑誌や各番組をくまなくチェックしている青木アナウンサーは、ファンが知りたいその先の最新情報を探る。KAT-TUNの上田竜也に、好きな肉の部位を聞きだそうと奮闘したシーンは見ものだった。「近ぇーんだよ」とツンデレをかます上田に「そんな興味ある?」と一蹴されるも、「あるんですよ。それを聞くことによって、私自身が焼き肉に行くときに“この肉は上田さんが好きなんだな”と思うだけで幸せ」と、よどみなく答える青木アナウンサー。その勢いのままに上田の口から「ハラミ」という独占情報をまんまとゲットしてしまう。ファンならではの熱視点とプロの話術とマナーを兼ね備えた、まさに“プロのファン“と呼べる仕事ぶりだった。
また、多くのJr.たちの成長を見守ってきた滝沢秀明と対面したときには「いつも後輩たちを正しい方向に導いてくださって、本当にありがとうございます」と頭を下げ、滝沢から「どの立ち位置?」と笑いながらツッコまれる一幕も。ジャニーズファンであれば、滝沢がどんなに後輩たちに目をかけているかは誰もが知る事実。その功績に敬意を抱かずにはいられないが、出会ってすぐにその言葉が出るというのは、それほど想いが強かったということだろう。
つまるところ、愛と尊敬しかないのだ、人が何かを伝えるときに必要なものは。「ジャニッPON!」というコーナーには、とことん興味を持つ愛情と、存在そのものを認める尊敬の念が詰まっていた。決して自分の理想像を押し付けるのではなく、その言動ひとつ一つを慈しむ。その姿こそ、青木アナウンサーが「ファンの鑑」と視聴者から愛される理由だろう。V6の森田剛に「(青木アナのことは)嫌いです、嫌いです」と食い気味に言われたとき、「ありがとうございます」と瞬時に答えたのも、これぞ“森田剛らしさ“という反応を、ありのまま見せてくれたことへの感謝の言葉に聞こえた。