乃木坂46 西野七瀬、年内卒業へ “自然な成熟を見せる”グループを軸として支えた功績
では、そんな西野が卒業することにより、グループにはどんな影響があるのだろうか。香月氏は、いよいよグループの中での世代交代が進んでいくのではないかと指摘する。
「グループ結成初期からの中心人物が徐々に卒業しているため、彼女たちと比較すると若くキャリアの浅いメンバーが中心になっていく比重が今後さらに増えていくことになるでしょう。そこでどう橋渡しできるのかがグループとしての課題になってくると思います。グループを完成度の高い状態にまで成熟させてきた初期からのメンバーたちがうまくサポートしながら、新しいメンバーたちを遜色ない水準に育てて繋いでいけるかどうかが、ここから先の転機になっていくのでは。とはいえ、乃木坂46は若いメンバーのキャリアアップについては、すでにここ1〜2年で取り組んできています。去年、キャリアの浅い3期生をじっくり育てつつ、今年から本格的に乃木坂メンバーとして合流させ、彼女たちが少しずつ表に出る機会を増やしている段階です。そういった準備を経て、実際どうかたちにしていくのかが、おそらく来年以降の新たな課題になるでしょう」
最後に、西野の今後の活動について意見を求めると、「乃木坂の卒業メンバーとして新たな前例を重ねてほしい」と香月氏は期待を寄せる。
「グループの中心メンバーが卒業後にソロとしてキャリアを重ねた姿を見せていくのはその人にとっても重要なことですし、グループにとっても長期的に重要なこと。それによって“こういう人たちを輩出できるグループなんだ”というイメージが浸透することにもなり、組織としての厚みにもなっていきます。乃木坂46はグループ在籍中から個々人が様々なジャンルで活動することに成功してきているグループ。西野さんもその中の一人ですし、彼女たち卒業メンバーが乃木坂46を離れてどのようなイメージを描いていくのか、そしてそれがどのようにグループのあり方にフィードバックされるのかが今後は楽しみですね。ソロ活動がどういうバランスで行われるのかはまだ定かではありませんが、これまで以上に様々な姿が見えていくといいなと思います」
なお、前述のブログによると、活動は年内いっぱいだが、卒業コンサートは来年開催予定、日時や場所は調整中だという。しかし、実質の残りの活動期間はわずか3カ月。乃木坂46の一員としての西野七瀬の姿を少しでも多く目に焼き付けておきたい。
(文=久蔵千恵)