Fischer’s、歩乃華、みやかわくん、スカイピース……YouTuberの歌手デビュー、なぜ相次ぐ?

Fischer’s『僕らの色 みんなの色』

 昨年から今年にかけて、YouTuberが相次いでCDデビューやメジャーデビューを果たしている。

 以前から、音楽活動以外で先にブレイクを果たしたタレントがその後CDをリリースする流れは特段珍しいことではない。近年では、俳優の菅田将暉がGReeeeNの自伝的映画『キセキ ーあの日のソビトー』の劇中歌を歌唱したことをきっかけにCDデビューし、同年6月にはソロ歌手としての楽曲「見たこともない景色」を発表。また、お笑いコンビ・オリエンタルラジオを中心に結成されたRADIO FISHは、2014年の結成以来TVやオリラジの単独ライブなどに出演し、翌年に配信限定シングル『STAR』をリリース。2016年には『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への初出場も果たした。

 しかし、上記のようにタレントが音楽業界へ参入することと、YouTuberたちがメジャーデビューすることは根本的な構造が異なっている。その違いと時代性のマッチングがこの度のデビューラッシュのヒントだと考え、今人気の音楽系YouTuberをいくつかピックアップしつつ、この現象について考察していきたい。

①Fischer’s(フィッシャーズ)

【MV】虹/Fischer’s

 友人同士で「楽しい」を動画にすることから始まった7人組の思い出系ネットパフォーマー軍団。バラエティ系の動画が多いが、メンバーの中で作詞作曲が出来るンダホと、歌い手としても活動しているぺけたんを中心に制作した楽曲も投稿されている。昨年8月にメンバーとの出会いを描いた楽曲「虹」を発表すると大きな反響があり、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演。歌唱は主にンダホとぺけたんの2人だが、その他メンバーもラップ、MV編集、ダンスなどそれぞれの得意分野を音楽活動に生かしており、8月15日には1stアルバム『僕らの色 みんなの色』をリリースした。

②歩乃華

歩乃華 MV 「いらないものはいらないんだ」

 メイクアップや美容系の動画を多くアップしている女性YouTuber。幼い頃から歌手になる目標を持ち、今年7月に「いらないものはいらないんだ」で念願のアーティストデビューを果たした。普段のサバサバした話し声と歌声のギャップに、ファンからは「いい意味で期待裏切られた!」「予想より歌上手いし輝いてる!」といった絶賛コメントが寄せられ、デビュー曲のMV再生回数は現時点で100万回を超えている。先日、大阪・ヤンマースタジアム長居にて開催された『a-nation 2018』でパフォーマンスを披露したが、同イベントにYouTuberが出演するのは彼女が初ということで、今後の音楽活動の展開に注目が集まっている。

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