back number、三浦大知、KREVA、森山直太朗、ENDRECHERI…実力派男性アーティスト新作

森山直太朗『822』(通常盤)

 劇場公演『あの城』で歌われた「糧」「やがて」「自分が自分でないみたい」、原宿VACANTで行われた舞台『なんかやりたい』のなかで披露された「群青」などデビュー15周年(2017年)以降の活動のなかで生まれた楽曲が収められた、森山直太朗の約2年ぶりのアルバム『822』。リリース日(8月22日)をそのままタイトルに冠したドキュメンタリー性の強い作品と言えるだろう。特に印象的だったのは、「出世しちゃったみたいだね」(コーラス/友部正人)、「時代は変わる」(コーラス/森山良子)。フォーク、カントリーのテイストを色濃く反映したサウンド、飄々とした表現で物事の本質を捉える歌詞は、森山直太朗(と御徒町凧)の真骨頂だろう。個人的な願望ですが、来年、フジロックのFIELD OF HEAVENで観たいです。

森山直太朗「人間の森」MV

 サマーソニック(東京公演)に出演し、濃密なファンクサウンドで観客を惹きつけたENDRECHERIのニューシングル『one more purple funk… -硬命 katana-』。表題曲は煌びやかにして神秘的なグルーヴと和の叙情性が感じられるメロディが溶け合うナンバー。そのほか、サイケデリックな渦を感じさせるアンサンブルと現在の社会に対する違和感を含んだ歌詞がひとつになった「funky レジ袋」、70年代ソウルバラードを現代的な音響によってアップデートさせたラブソング「Rainbow gradation」などを収録。オーセンティックなファンク、ブルース、ロックを軸にしながら独自の価値観、美意識を込めまくった彼の音楽は、キャリアと作品を重ねるごとに奥行きを増しているようだ。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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