Re:Complex 金子&森下&吉田&渡邉が語る、さらに変幻自在となったグループの現在

Re:Complex語る“さらなる変幻自在”

「間違いなく男女15人でしか見せられない画」(金子)

Re:Complex(リコンプレックス) 2ndシングル『Scream!!!』 【Music Video】

――あれは喜ぶと思いますよ。ここからはプロデューサーであるagehaspringsの田中隼人さんが手がけた、シングルの各楽曲についても掘り下げていきたいんですけど、表題曲は、前回のような力強さとは違って、サビのボーカルに“抜けの良さ”を感じるんですよ。それもやっぱり男女混合で大人数が生み出すユニゾンの気持ち良さなのかなと。

森下:「Scream!!!」というタイトルは、直訳すると「泣き叫べ!!!」という意味で。「泣き叫ぶぐらい、好きっていうことを伝えてみませんか?」という思いをこめているんですが、個人的には恋愛の歌を自分の曲として歌うのが初めての経験で。サビ頭の〈好きだよって伝えたいのに〉という歌詞はすごく共感できるし、その気持ちいいボーカルが背中を押してくれるものになっていると思います。

渡邉:初めて聴いた時から「何てかわいいピュアな曲なんや!」と思いましたし、片思いをしていたり、告白したいけど言えない人にはぴったりです。ミュージックビデオは学校のプールで撮ったんですけど、まさに学生時代の青春! という感じで、「わたしも恋したいなー!」と思いました(笑)。

金子:タイトルだけ見ると重い曲なのかなと思われるかもしれないんですけど、ポップで純粋で、青春時代を思い出させてくれる曲です。しかも、ボーカルはサビもそれ以外の部分も耳に残って離れないくらいキャッチーで。個人個人のデュエットも聴きどころです。

吉田:僕は個人的に2番の頭の〈おはようって 誰かに話しかけてる君 見ているのがつらくて〉という部分が好きで。甘酸っぱい辛さというか、青春のリアルなことが書かれている歌詞です。音楽的なところでいうと、イントロの音がトロピカルな感じになっているのに加えて、セミの鳴き声が入ってるんです。あと、クランプを踊るダンスパートでは、15人の一体感を出すために重低音が強調されています。

――前回のライブを見て、このグループはダンスも強みだなと感じたので、ここからは振り付けの部分も聞いていこうと思います。表題曲はCRE8BOYさんの振り付けですね。

森下:CRE8BOYさんは前回の女性メンバー曲「VERY GO」も振りを付けていただいたんですけど、めちゃくちゃキャッチーな振りを付けてくださる方です。パッと見て「できそう!」と思うんですけど、やったらめちゃくちゃ難しいという特徴もあります(笑)。

――確かに、静止画で覚えやすい振りだなと思いました。

渡邉:私が見てほしいのは最初と最後の部分です。手の振りで時計の針を示す部分があって、歌詞とリンクしたメッセージを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

金子:ペアダンスも特徴の一つです。今いるメンバーだと、(吉田)悠祐くんと(森下)真帆さんがペアダンスを踊っていて、各ペアにしか作れない世界感があるんです。あと、ミュージックビデオを見ていただくとわかるんですけど、上からドローンで撮影している部分で、メンバー15人が次々とフォーメーションを変える部分とか、見ていてテンションが上がるんです。間違いなく男女15人でしか見せられない画だと思います。

――続いての「ruffle」は、今回インタビューしている4人は参加していないので、客観的に見た立場からコメントしてもらえればと。

森下:今回は、Re:Complexのかわいさを担ってる3人が歌ってくれていて、グループの変幻自在っぷりがまた一つ更新されたような気がします。歌詞も可愛いんですけど、3人が歌うと等身大に聴こえたりして。

吉田:「あっ、こんな見せ方もあるんだ」とメンバー自身もびっくりさせられました。

金子:ダンスでは、ワックというジャンルの振りを取り入れてるんですけど、ユルさのなかにキレのあるダンスを混ぜているのが注目ポイントです。

森下:あと、衣装は今までの私たちなら考えられないくらい可愛くて。

――こういうテイストもありにしてしまえる、グループの器の大きさを感じた1曲でした。あと、男性メンバー曲の「We’re gonna make it」は、前回に引き続き力強いダンスナンバーです。

金子:歌詞は前作の「EXCEED」の延長線上なんですけど、曲は疾走感のある感じからダークなテイストに変わっています。楽曲もサビの部分がダンスパートになっているので、その一体感はぜひ見て欲しいです。あと、2番のサビはソロパートになっているので、ライブで見ると個々のダンスも楽しむことができるんです。

吉田:前回の「EXCEED」は、すごくスピーディーだったけど、今回はK-POP的なテイストも取り入れつつ、ゆったりした感じに見せる曲なんです。振付はRADIO FISHのShow-heyさんで、海外で最先端の振り付けを取り入れてくださっていて、また新しい化学反応が生まれていると思います。

金子:今回のダンスは“ノリ”も大事にしていて。一つひとつ合わせるというよりは、個々のノリを出しつつ、みんなが目指してるところは一つという感じなんです。

――曲を聴いた感じだと、メリハリをつける感じなのかなと思ったんですけど。

吉田:一回音が止まる箇所はその通り動かずに、あえて違う音を取っていたりと、いい意味で裏切りも多い振り付けになっています。

金子:一番最後の大サビはめちゃくちゃ音が細かくて、曲をもらった時に「この部分の振り、絶対難しいやろな」って思ったんですけど、実際は単純な動きになっていたりして、そこも裏切りポイントです。

森下:サビがダンスパートなのに、メロディーラインがすごく特徴的で。曲としても楽しめるけど、ライブでパフォーマンスを見ていただくのが一番向いてる曲です。

――続く女性メンバーの楽曲「ランランラン」は、エグスプロージョンのまちゃあきさんが振り付けを担当しているんですね。意外な組み合わせで驚きました。

森下:男性の方につけていただいた振り付けとは思えないぐらい可愛い振りで、みんなで一緒に楽しめるようなキャッチーさもあるんです。曲も明るくて可愛いです。

渡邉:タイトルの「ランランラン」にぴったりの、女子のルンルンした気持ちが表現されていて……。

森下:いや、そこは「ルンルン」じゃなくて「ランラン」っていうとこやろ(笑)。

渡邉:そうでした(笑)。朝の通勤中や通学中にイヤホンで聴いてほしいと思うぐらい「ランラン」してます。

――歩くスピードが上がりそうです。

渡邉:歌詞にも〈歩くスピードが、なぜかリズミカル〉とあるくらいですから。

吉田:パッと聴いた時に、元気な女の子のイメージがすごくあったんですけど、まさにその通りで。Re:Complexの女性メンバーはみんな元気で、いつもはしゃいでいるので、ピッタリだなと思いました。

金子:振り付けも、朝起きるところから始まって、走っているようなダンスに繋がるんです。

――あ、「RUN」と「ラン」がかかってるんですね。

渡邉:そうなんです。ほかにも〈5分前に到着、It’s so good〉の「It’s so good」が「急ぐ」に聴こえるようにしていたり、歌詞を見ながら聴くと面白いと思います。

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