Re:Complex 金子&森下&吉田&渡邉が語る、さらに変幻自在となったグループの現在

Re:Complex語る“さらなる変幻自在”

 MBSテレビのオーディション番組『関西発!才能発掘TV マンモスター』(MBSテレビ)を経て結成された15人組・Re:Complexが、7月25日に2ndシングル『Scream!!!』をリリースした。3月に『One & Only』でデビューして以来、3カ月ぶりとなるシングルは、前作に引き続き田中隼人(agehasprings)をサウンドプロデューサーに迎えた一作だ。今回リアルサウンドでは、金子京平、森下真帆、吉田悠祐、渡邉梨沙の4人にインタビューを行い、個々のキャリアや先日行われたワンマンライブの振り返り、今作の聴きどころなどについて迫った。(編集部)

「自分たちで作ったものをお客さんに届けたかった」(吉田)

左から、森下真帆、渡邉梨沙、金子京平、吉田悠祐

――前回もメンバーに伺ったんですが、今回は吉田さん以外初登場ということで、渡邉さん、森下さん、金子さんの簡単なプロフィールから聞いていきたいと思います。

渡邉梨沙(以下、渡邉):わたしは小さいころからずっとダンスをしていて、LDHさんのEXPG STUDIOで特待生として、EXILEさんとか三代目 J Soul Brothersさんとかのバックダンサーを務めたりもしました。あと、仕事としてはUSJのテーマパークダンサーもやったりして。でも、メインで歌って踊れるアーティストになりたいという夢があって、マンモスターのオーディションに応募したんです。

――ダンサーとしてのキャリアは色んなところで積んできたと思うんですけど、歌に関しても経験はあったんですか?

渡邉:いえ、特に経験はなかったんです。グループに入ってから鍛えていきました。

渡邉梨沙

ーー歌って踊れる人になりたい、と思ったきっかけは?

渡邉:中学生のころにEXILEさんのパフォーマンスを見たのがきっかけです。歌だけでもなくダンスだけでもなく、その両方が重なり合ったものだからこそ表現できるパワフルさや世界観に惹かれて、自分も両方の表現ができるようになりたいと思いました。あと、高校生ぐらいの時に、K-POPのアーティストに憧れて、力強い女性像にも魅力を感じました。将来的には、国内外から支持されるようなグループになりたいという目標があったので、マンモスターの「関西から世界へ」という言葉に反応したんです。

ーーなるほど。渡邉さんからは確かにK-POPのアーティスト像に近い”強そうな”雰囲気を感じます。森下さんはどうでしょう?

森下真帆(以下、森下):わたしも小さいころからずっとダンスを習っていて、TRFさんのバックダンサーとしてツアーに出演させていただいたこともあります。ダンサーになりたいという夢も持っていたんですけど、20歳を過ぎたころから歌を歌いたいという目標に変わって。そこから色んなことを経験させていただいてたんですけど、何かに挑戦するようなことはまったくなくて。オーディションも受けたりしなかったんです。でも、ある日、尊敬している先輩から背中を押されてこのオーディションを受けたんです。

森下真帆

――20歳からここまで、他のオーディションを受けなかったのは、何か踏み出せない理由があったんですか。

森下:20歳を超えているということに、どこか諦めみたいな感情があったんです。でも、結果的には25歳で受けたこのオーディションに合格してここにいるので、挑戦することはやっぱり大事なんだと身をもって知りました。

――その挑戦が見事実って、今や、女性キャプテンを務めるくらいグループの中心人物になったわけですからね。次は金子さん。

金子京平(以下、金子):僕はどのメンバーとも違って、小学2年生からずっとサッカー少年で。音楽には興味を持ってはいたものの、歌手になりたいとかそういう夢はなくて。趣味で自分が歌った動画をSNSに上げてたら、このオーディションのスタッフさんに声をかけていただいたんです。

――そういうパターンもあるんですね。

金子:だから、ボーカルとダンスはまったく未経験なんです。

金子京平

――でも、グループとしてのパフォーマンスを見ると、その中で特に悪目立ちもせず、しっかり歌って踊っているような印象を受けましたよ。

金子:なんというか、オーディションの時点で戦うことを諦めたというか、皆と仲良くして、いろんな技術を吸収することに徹したんです。だから僕が他のメンバーより劣って見えていないんだとしたら、それは皆のおかげです。

森下:候補生の時は吸収しすぎて、よく泣いてたよね(笑)。

金子:技術面以外も不安定でしたし、溜まりに溜まって泣いてしまったんです。

渡邉:でも、いまは未経験者と思えないぐらい、ダンスも歌も上達していて。側で見ているメンバーとしても、純粋にすごいなと思います。

――金子さんのような未経験者もいるのに、誰か一人が置いていかれることなく、パフォーマンスの質はどんどん上がっているわけなので、やはり面白いグループですね。

森下:ボーカルもやったことなかったメンバーが、今ではラップも上手くなったりしていて、全員が全員、互いにないものを持っているからこそ、吸収しあえる環境があるおかげなのかなと思います。

――年齢差という意味でも、かなり開きがありますし。

森下:わたしが26歳で、一番下のメンバーが15歳なので、会話をしていても自分たちの世代では浮かばないようなアイデアや意見をくれたりして。個人的にはかなり刺激になっています。

渡邉:学ぶことはすごく多いです。

――逆に若いメンバーからすれば、ちゃんと上の先輩がいてくれることで安心できるという部分もあるでしょうから。

渡邉:オーディション合格時は、どういうグループになるかも全然わからなかったですし、15人という数も男女混合であることも含めて、不安もあったんですけど、やっていくうちに「年齢の差があるからこそのアイデア」に助けられることもいっぱいあるし、お互いの意見を尊重してるので生まれるものも多いんです。

――どうなるかわからなかったグループから始まりましたが、1stシングル『One & Only』を出して、2ndシングル『Scream!!!』までの活動期間を経て、ある程度グループの色は固まってきたんじゃないですか?

森下:楽曲たちが揃ってきて、Re:Complexの色になってきているなと思います。前回の「One & Only」と、今回の「Scream!!!」がいろんな人に届いて、Re:Complexというグループの個性を知ってもらえたら嬉しいです。

ーー先日出演していたTSUTAYA O-EASTでのライブも拝見しましたが、ダンスパートと歌パートがそれぞれ用意してあって、パフォーマンスも全員、男性メンバー、女性メンバー、少数の混合選抜と入れ替わりながら一つのショーとして成立していたし、何よりダンスパートで見せた全員のスキルの高さに衝撃を受けました。

森下:嬉しい! そのダンスナンバーの曲は(吉田)悠祐が作ってるんです。

吉田悠祐

――やっぱり! 前回のインタビューでも作曲をやっていると聞いていたので、なんとなくそうかなと思っていました。様々なジャンルを取り入れた長めのトラックでしたが、どういう形で作り上げていったんでしょうか。

吉田悠祐(以下、吉田):自分たちで作ったものをお客さんに届けたいという気持ちもあったし、メンバーと15人で相談したうえで、あの曲を作ることにしたんです。ダンスパートの曲ということで、作る時には各パートのダンスが入ることを考えながら、女性メンバーのパートはメロディアスに、男性メンバーのパートは重心を低くしてパワフルに、と作っていきました。

金子:しかも、ダンスの音源だけじゃなくて、振り付けも(森下)真帆さんやキャプテンの(長澤)翼くんが考えていて。

森下:とはいえ、曲ありきなので本当にすごいなと思います。

――実際ライブでやってみて、手応えはどうでしたか?

森下:お客さんの反応がすごくて、めちゃくちゃ嬉しかったです。

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