平手友梨奈、欅坂46をひとつ先の世界に誘う? 完全復活予感させた電撃復帰から考える
センターの証である赤のMA-1が平手の元に戻り、テレビ番組初となる平手センターの「ガラスを割れ!」は、圧倒的なパフォーマンスでとにかくかっこ良かった。しかし、これは決して平手だけが良かったわけではなく、小林由依、鈴本美愉、菅井友香といったほかのメンバーのダンスも以前にも増して迫力があり、彼女たちが平手を支えたことでグループが締まったように感じられる。外の世界で経験を積んだ平手と、平手の気持ちを理解し、内部を充実させたメンバーたち。意地とプライドからなる各々の成長があったからこそ、グループとしてより一層磨きがかかった。ただそれは平手が中心にいることで成り立つ部分もある。
急成長を遂げたひらがなけやき、平手が戻ってきた漢字欅、今後の両グループの動きは実に興味深い。新メンバーオーディションがあることから、今夏のリリースやライブが現メンバーでの最後の活動になることが予想される。だからこそ、平手の復活は単にパフォーマンスの向上だけでなく、欅坂の物語として必要不可欠だったのは言うまでもない。日々秋元康にアイデアを提案し続けているという平手からこの夏何が生まれるのだろうか、とても楽しみだ。
そして、7月15日放送の『欅って、書けない?』(テレビ東京)予告映像でも久々に平手の姿を確認することができた。最近の漢字欅はバラエティで一皮剥けた面白さを発揮しているが、平手はそこでどんな輝きを見せてくれるのだろうか。
(文=本 手)