Do As Infinity、『ALIVE』ツアーで繰り広げた“刺激的な冒険” 東京公演を振り返る

Do As Infinityの“刺激的な冒険”

 本編は「本日ハ晴天ナリ」「遠くまで」で終了。アンコールの1曲目は「ツアーのことを歌った曲があります」と告げてはじまった「ワンダフルライフ」。この楽曲では2人がツアー先で出会った様々な人々や土地への思いが<ビルの谷間抜けて/この電車は/キミの街へ行くよ/今日もまた>という歌い出しではじまる歌詞で表現され、2人がライブの現場で大切にしていることを伝えてくれる。最後は「またどこかで会いましょう!」と観客に告げ、「For the future」で2人がステージ両端までを広く使って観客を煽りながらライブを終えた。

 今年で結成から19年を迎えるDo As Infinityは、2005年の活動休止や2008年の復活、新作『ALIVE』での変化などを経て、今なお新たな可能性の扉を開き続けている。そして昨年以降の集大成とも言える今回のツアーでは、キャリアを通して手にした定番曲と、新作『ALIVE』で見せた刺激的な冒険とがひとつになって、その活動のさらなる広がりを伝えてくれるようだった。

 実際、この日の会場にはデビュー当時から彼らの歩みを支えてきたファンから、アニメへの提供曲などを入り口に新たに彼らを知った若者まで幅広い世代が駆け付け、会場一体となって熱気を生み出していた。過去を置き去りにして変化するのではなく、しかし同じ場所にとどまり続けるわけでもなく、すべてを抱えて進んできたからこそ、刺激的な今がある――。Do As Infinityは今、バンドとして何度目かの黄金期を迎えているのではないだろうか。そんな彼らの魅力が、演奏の節々から伝わってくるステージだった。

■杉山 仁
乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、『Hard To Explain』~『CROSSBEAT』編集部を経て、現在はフリーランスのライター/編集者として活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』もはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

■『Do As Infinity LIVE TOUR 2018 -ALIVE-』
5月20日(日)東京国際フォーラム ホールCセットリスト
00. 〜Prologue〜
01. Alive
02. GET OVER IT
03. Perfect World
04. To Know You
05. 深い森
06. Iron Hornet
07. アリアドネの糸
08. 陽のあたる坂道
09. Silver Moon
10. Lovely Day
11. 火の鳥
12. 唯一の真実
13. 科学の夜
14. Gates of heaven
15. under the sun
16. 化身の獣
17. JIDAISHIN
18. 本日ハ晴天ナリ
19. 遠くまで
Encore
EN1. ワンダフルライフ
EN2. For the future

Do As Infinityオフィシャルサイト

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