『走り出す瞬間』インタビュー
けやき坂46 小坂菜緒×渡邉美穂×丹生明里 “2期生トリオ”が語る、激動の10カ月と自身の成長
けやき坂46が、6月20日に1stフルアルバム『走り出す瞬間』をリリースした。
けやき坂46は、欅坂46の後輩にあたるアイドルグループ。2016年より活動をスタートし、現在は1期生が11名、2017年8月に加入した2期生が9名、計20名で構成されている。6月4日より同作のリリースツアー『「走り出す瞬間」ツアー2018』がスタートした。
今作には、グループ曲のほか、ユニットやソロの楽曲がラインナップされており、既出曲10曲に新曲18曲を加えた計28曲が収録。本インタビューには、収録曲「キレイになりたい」でユニットを組んだ2期生コンビ、小坂菜緒、渡邉美穂、丹生 明里 の3名が登場。加入から10カ月、日本武道館3days公演や初舞台『あゆみ』といった活動の経験を振り返りつつ、『走り出す瞬間』に寄せる思い、自身やグループの成長などを語ってもらった。(編集部)【最終ページにプレゼント応募あり】
「小坂はテンションが上がると面白い」(丹生)
ーー2期生の皆さんはオーディションに合格してから、早くも10カ月経ちました。それこそ、けやき坂46の全国ツアーファイナルで幕張メッセのステージにたったのが昨年12月で、そこからも半年経ちましたね。
小坂菜緒(以下、小坂):そう考えると、すごくあっという間ですね。
ーーそれでも、皆さんまだ加入から1年経っていないという。たぶん1年前の今頃って、まだオーディションに応募している頃ですし、本当にこの1年で人生がガラッと変わったと思います。加入してからの10カ月で、お互いの印象って変わりましたか? ひとりずつ伺っていけたらと思います。まずは渡邉さんから。
渡邉美穂(以下、渡邉):えーっ、恥ずかしいなぁ(笑)。
小坂:最初に会ったときから結構元気で、すごくフレンドリーに喋る子のイメージがあったので、加入してからもそれがずっと変わらず健在って感じです。
丹生 明里 (以下、丹生):最終審査の控え室がこの3人一緒だったんですけど、渡邉さんは結構……。
渡邉:なんで敬語?(笑)。
丹生:ふふふ(笑)。出会って間もない頃の自分からすると、面白くてよく喋る明るい子だなって思ってました。それは、今も変わらず。
ーー長い時間一緒にいて、意外だなと思う面はありませんでしたか?
小坂:たまにぶっ飛んでるところとか?
渡邉:えーっ、それ意外なんだ(笑)。
小坂:しっかりしてそうなイメージがあるんですけど、すごい忘れ物が多くて。意外と抜けるときがあるんですよ。それがちょっと、私的には面白いんですけど(笑)。
渡邉:すぐに忘れる人間なので、モノをめちゃくちゃ失くすんですよ。「携帯失くしたーっ!」って声をメンバーはよく聞いてると思います。
丹生:聞く聞く。「どこにやったっけー?」ってね。
渡邉:で、それが普通にすぐ見つかるんですけどね(笑)。
ーーそういう一面もあると(笑)。小坂さんについてはどうですか?
丹生:最初はおとなしい、静かな子だなって思いました。
渡邉:でも、意外とノリノリなところもあって。そこは関西出身だけあって、ツッコミもしてくるし、明るい子だなって思います。
丹生:テンションが上がってるときは面白いよね。ライブのときも私は位置が近いので、例えば1期さんがパフォーマンスをしているときも、一緒にノリノリで踊ったりしてますし。
小坂:そういう場になると緊張するメンバーが多いので、それを和ませようと思うんです。ステージセットの階段の隙間から(河田)陽菜や美穂と目が合うと、「いけるよ! いけるよ!」ってエールを送ってます(笑)。
ーー小坂さんは最初にお会いしたとき、ちょっと人見知りそうな雰囲気でしたけど、そういう面もあるんですね。
小坂:はい(笑)。
ーーでは、丹生さんについてはいかがでしょう?
小坂:変わらずって感じ?
渡邉:うん。最初はすごいお嬢様みたいなイメージがあって。
小坂:うん。真面目そうな。
丹生:いやいや(苦笑)。最初の頃は緊張していたっていうのもあって。
小坂:何に対してもいろいろ説明してくれるような感じの子なのかなと思っていたら、意外と……。
小坂・渡邉:ポンコツ(笑)。
ーーシンクロしましたね(笑)。
小坂:天然キャラですね。リアクションがすごく子どもっぽくて、表情豊かなんですよ。
丹生:恥ずかしい(笑)。メンバーからも友達からもよく「顔芸がすごい」って言われるんです。
小坂:番組でも、ワイプに抜かれたときに顔芸を発揮するんですよ(笑)。
渡邉:リアクションが大きいから、ワイプで抜かれる率が高くて。そこが可愛いんです。
「いろんな思いがあふれて、気づいたら涙が出ていた」(渡邉)
ーーでは、今後番組を観る際には注目しておきますね(笑)。こういうお話を聞いても感じますが、2期生の皆さんって本当に元気で、1期生の皆さんともまた雰囲気が全然違うんですよね。そこが、けやき坂46の印象を良い意味で変えてきたと思うし、全員揃ったときの空気感もまた以前とは違った元気な雰囲気があるから、本当に頼もしいグループになったなと。特に今行われているツアーを観ているとより強く感じます。
3人:ありがとうございます!
ーー今年に入ってから、本当にいろんなことをやりましたものね。番組も4月から2本(『ひらがな推し』(テレビ東京)、『KEYABINGO!4 ひらがなけやきって何?』(日本テレビ))始まり、同じタイミングに舞台『あゆみ』もありました(※参照:けやき坂46舞台『あゆみ』初日会見&ゲネプロ 加藤史帆「稽古期間を20人で過ごせて仲も深まった」 )。両チーム観させてもらいましたが、渡邉さんは大活躍でしたね。
渡邉:いやいや〜、恥ずかしい(笑)。でも、いろいろ大変でした。
ーーゲネプロをのときから、すでに涙を流していましたし。
渡邉:あれはなんの涙だったんでしょうね(苦笑)。
ーー自然と出てきたものだったんですか?
渡邉:演出家の方に「大丈夫だよね、泣けるよね?」ってプレッシャーをかけられて(笑)。それでいざステージに立ったら、稽古中のことを思い出したりいろんな思いがあふれてきて、気づいたら涙が出ていたんだと思います。自分でもびっくりしました。
ーー良い意味で追い詰めるというか、そういうふうにわざと言ったんでしょうね。でも、昨年のドラマ(2017年10〜12月放送の『Re:Mind』(テレビ東京系))とはまた違ったんじゃないですか?
渡邉:全然違いました。ドラマはセリフを1回覚えて、そのシーンを撮り終わったら終わりじゃないですか。だけど、舞台は全部覚えていないといけないし。
丹生:しかも自分のセリフだけじゃなくてほかの出演者のセリフも覚えて、どのタイミングで出るとか全部流れを覚えなくちゃいけないから、大変だったよね。
ーー特に今回はダブルキャストだったので、相手のチームの演技が気になるんじゃないかと思いますが?
丹生:私は犬の役をやらせていただいて、人間役じゃないので「どうしよう?」って悩んだんですけど、自分の家でも犬を飼っているので、日々動きを観察して取り入れました。あとはダブルキャストの松田好花の演技を観て、「あ、犬みたいだ」と思う仕草を参考にしたり、お互いに意見を交換したりして、良い部分を吸収し合ってました。
小坂:私はダブルキャストの相手が潮(紗理菜)さんだったんですよ。潮さんはドラマも経験されていたので良いところは盗もうと思って、ちょっとした仕草をとても参考にしました。でも、最終的には全然違う「私」の役になったので、それはそれでよかったんじゃないかなと。まったく同じになっちゃうとつまらないじゃないですか。だから、潮さんはすごく元気な「私」や「尾崎さん」を演じていたんですけど、私はちょっと大人しめな「私」と「尾崎さん」を演じました。