TWICE、BTS(防弾少年団)、WANIMAの存在感が物語るもの オリコン上半期音楽ランキング分析

 翻って、オリコンチャートでの米津玄師や星野源といったアーティストの相対的な不在は、単一指標のチャートから見える世界と、多様な視聴環境を反映する複合指標のチャートから見える世界の剥離の徴候と言える。

 オリコンも今秋をめどに、CDの売上枚数による単一指標のランキングだけではない、複合指標に基づくランキングの新設を発表している。そうなれば、オリコンでは健闘しつつもBillboardでの存在感に欠くジャニーズ事務所のユニットなどは、チャート上で苦戦を強いられるだろう。

 AKB、坂道グループやLDHはすでにYouTubeでのミュージックビデオの公開やストリーミング解禁に積極的に対応しているが、オリコンの改革はその流れを加速させていくはずだ。聴取環境の多様化に対して後手にまわっていた感のある日本の音楽産業への、決定打となるだろうか。

■imdkm
ブロガー。1989年生まれ。山形の片隅で音楽について調べたり考えたりするのを趣味とする。
ブログ「ただの風邪。」

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