aiko、エレファントカシマシ、Ken YokoyamaとNAMBA69…“CDの強さ”示す最新チャートを読む

 もちろん音楽性が一貫していたことも大きい。エレカシ、aiko、ハイスタ。彼らの音楽に「時代と共に変わったよね〜」という声は当てはまりません。厳密にいえば、エレカシが新作でレゲエに挑戦していたり、Ken YokoyamaとNAMBA69のスプリットに直球のメロディックパンクがなかったりするなど、細かい変化はあります。でも、イメージやメッセージ、ファン層はまったく変わらない。それどころか「そろそろ変化が欲しいな」ということすら感じさせないオリジナルの音や活動がある。そういう強さを持つアーティストは、今後のサブスク時代にも生まれてくるのか。よしんば生まれたとして、20年後も同じように支持されていくのか。そのあたりがまだ不透明な2018年現在です。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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