CHAIが本格サウンドで体現する“NEOかわいい” 『Mステ』出演は一つの転換点に

 本日5月11日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に「3週連続初登場バンド企画」にCHAIが出演。Mrs. GREEN APPLE、04 Limited Sazabysに続く第三弾アーティストとなる。彼女たちが番組で披露するのは“コンプレックスはアート/個性なり”“NEOかわいい”という彼女たちのコンセプトを体現した楽曲「N.E.O.」だ。

CHAI『わがまマニア』

 CHAIは、グラミー賞獲得と“世界3位”(1位は流行り廃りがあるので、3位でずっと愛される曲を、という思いからとのこと)を目標に、双子のマナ(Vo / Key)とカナ(Vo / Gt)、ユウキ(Ba)、ユナ(Dr)の4人で“ニュー・エキサイト・オンナバンド”を名乗って活動している。『SXSW』に2年連続で出演するなど、海外でも人気を博すバンドだ。彼女たちの楽曲は、“セコい男”に気をつけて! と歌う「ボーイズ・セコ・メン」や、“わがまま”をポジティブに受け入れる「アイム・ミー」など、CHAIのブレないコンセプトを示した良曲ばかり。その中でも「N.E.O.」は、上下ピンクの衣装に身を包んだ小柄な4人があらゆるコンプレックスを肯定し、<そのままがずっと 誰よりもかわいい>と歌う姿が非常に印象的な一曲だ。

CHAI『N.E.O.』Official Music Video

 ビジュアル的なインパクトもさることながら、特筆すべきはCSSやジャミロクワイから影響を受けたというサウンド。ユウキとユナのリズム隊が生み出す骨太なグルーヴ、双子ならではのハーモニーは、彼女たちがいわゆるガールズバンドと一線を画す存在であるのも納得のクオリティだ。実際、サカナクション・山口一郎やくるり・岸田繁など数々のアーティストやコアな音楽ファンを唸らせている。

 ライブMCでは名古屋弁を使い、ゆるい雰囲気を放つメンバーだが、一度演奏し始めるとガラリと変わり、ステージ上の熱量が一気に上がる。それでいて決して客席を置いてけぼりにはしない。筆者はこれまでライブハウスでのパフォーマンスを中心に観てきたのだが、先日の『VIVA LA ROCK 2018』では同イベントで二番目に大きな「VIVA STAGE」で演奏する姿を目にすることができた。元々のファンだけでなく、“噂”の彼女たちを一目見ようと多くの観客が詰め掛ける中、ライブ定番曲「ぎゃらんぶー」ではブーイングで煽って客席を盛り上げ、堂々と“CHAIワールド”を展開している姿に、彼女たちの大いなる可能性を感じた。ライブ後の物販も大盛況で、パフォーマンスを観てすっかりCHAIのファンになってしまった観客も多かったようだ。

 最近では『バズリズム02』の「これはバズるぞ2018年版ランキング」で1位に選出されたり、朝の情報番組『スッキリ』(ともに日本テレビ系)に出演するなど、“音楽ファンの間で話題のバンド”という位置付けから、徐々にライトリスナーへの認知度をあげているCHAI。今夜の『ミュージックステーション』は、彼女たちにとって一つの転換点となりそうだ。

(文=村上夏菜)

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