DISH//、4人体制初ツアーで“不変”の誓い 北村匠海「これからも変わらず突き進んでいきたい」

DISH//、4人体制初ツアー初日レポ

橘柊生

 「飛ぼうか?」というひと言でスタートさせた終盤の「JUMPer」で、ようやく笑顔を見せた匠海。盛り上がりをさらに増幅するべくアレンジされたキラーチューン「愛の導火線」、そして最新の爆裂ロックナンバー「勝手にMY SOUL」でのステージと客席が一体化したノリを見れば「やっぱりDISH//はエモい!」というシンプルな感想にたどり着く。

 セットリストの中で初期からのスラッシャーたちを歓喜させたのが、7年前にリリースしたデビュー曲「It's alright」だった。曲前のMCで匠海が叫んだ「僕らは変わんない、変わんないよ。DISH//はDISH//で前に進んでいくぞ、いいか!」という言葉。当時と変わったところがあるとすれば、その生き様をもパフォーマンスにのせて届けられるグループに成長したことだと思う。スラッシャーたちと痛みを分かちあいながらも、DISH//の音楽を真摯に届けようとするこの日の4人の姿に、魂が震えるような瞬間があったのは確かだ。

■古知屋ジュン
沖縄県出身。歌って踊るアーティストをリスペクトするライター/編集者。『ヘドバン』編集を経て、『月刊ローチケHMV』『エキサイトBit』などで音楽/舞台/アートなど幅広い分野について執筆中。

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