中居正広&木村拓哉は今も仲間を見守り続ける ラジオから伺える“新しい地図”への思い

 エンディングでは「曲って、やっぱり大きいですよね」と、好きな映画のワンシーンについて語り始めた木村。お互いを熟知した男性同士が、かけた曲から真意を察するというシーンだ。「わかる? ああ~、こいつ絶対本気だったよなって、見てる自分たちにも思わせてくれた。そういう選曲、ワッツでもできたらうれしいな」という言葉に、やはり彼の選曲に意味を見出したくなる。

 素直じゃない言動から愛情が透けて見える中居と、曲を媒介してホンネを伝えようとする木村。ふたりのラジオからは、今も仲間を見守り続けていることが伺える。しかし、SMAPというグループはつくづく不思議な存在だ。まるで彼らの歴史そのものが、ひとつの映画のように見えてくる。彼らの一挙手一投足が、見ている側にドラマを感じさせるのだ。アイドルが夢を見せるプロなのであれば、まさに彼らはプロ中のプロなのだろう。今、また私たちは新たな夢を見させてもらっているのだろう、彼らがまたいつか……そんな夢を。

(文=佐藤結衣)

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