V6『Vの炎』、嵐『ピカンチ』、関ジャニ∞ 『エイトレンジャー』……“全員主演作”の魅力に迫る

関ジャニ∞ 『エイトレンジャー』シリーズ

 メンバーがそれぞれ戦隊戦士に扮して、ピンチに立ち向かっていく映画『エイトレンジャー』シリーズ。そもそもは『Johnny's web』の中で連載のブログ名として「関ジャニ戦隊∞レンジャー」が採用され、コンサート内コントとして演じられたのが始まりである。そして、2012年に満を持して映画化。だが、元コントという背景があるためか、悪に立ち向かう7人の姿が描かれれつつも思わずツッコミたくなる展開が多数。約2時間の壮大なコントを見ているかのようだ。だが、笑って終わりではない。ホロリとくるシーンもあったり、視点(正義の味方か、悪の組織か)によって変わる物事の見え方について考えさせられたり……。笑って泣ける、まるで関ジャニ∞そのもののようである。

 こうしてグループ全員が主演を務める作品を振り返ってみると、面白さの中にもグループの特徴がはっきりと表れているケースが多いことが分かる。舞祭組主演の『◯◯な人の末路』でも、一生懸命でカッコイイ舞祭組らしさが見られるのだろうか。舞祭組の魅力が充分に伝わる作品になることを期待したい。

(文=高橋梓)

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