欅坂46とけやき坂46、ドラマ主題歌に見る“方向性の違い” 「それでも歩いてる」から考える
漢字欅のドラマではセンターの平手がヒロインとして進行していたのに対し、まだ『Re:Mind』には絶対的なヒロインがいない。齋藤京子もヒロインとは言えず、場の空気を乱すキャラクターを担っている。そもそも絶対的なヒロインを置かないことが、漢字とひらがなの対照的な部分であり、ふたつのグループの差別化とも読み取れる。
同ドラマは今のところ、欅坂46が主演を務めたドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』や『残酷な観客達』と違い、周りを固める俳優やナレーションがいない作りになっている。つまりドラマ内で展開される密室劇と同様、けやき坂46は誰にも頼れない状況にあり、彼女たちだけでドラマを作り上げているような印象だ。新しい趣向と言える今回の演出は、作り手側が彼女たちに寄せる期待の大きさとも言えるだろう。
齋藤は歌のセンターになったことに対して、「いつもハッピーオーラ全開のグループにします。私たちもみなさんも全員がハッピーな気持ちにしてみせます。けやき坂46はそんなグループになるよう、日々成長します」とブログで語っていただけに、その意気込みがドラマにも反映され、これからハッピーな結末へとむかっていくことを信じている。(参考:齊藤京子 公式ブログ)
(文=本 手)