福山雅治×秋元康、シンガーソングライターの在り方を語る 「設定を借りることで心情を吐露できる」
そのあと、福山は自身の10枚目のアルバム『残響』に収録されている「ながれ星」を歌唱。愛に疲れていて、一人で生きていこうとする30代の女性が、好きになってしまった人に今は思いを伝えられないという心情を、女言葉で作詞した楽曲を披露した。歌い終わると、楽曲の中に登場する“イヤな男”は、自分自身であることに気づいたと福山がつぶやく。「リリーさんがおっしゃったように、逆に自分の歌で『俺はお前のこと好きじゃないけど、嫌いじゃないよ。タイプじゃないけど、俺が頭撫でて無口になってるの見てるの好きなんだよ』とは歌えないんですよ。根性なしなんで」と熱く語ると、秋元はそれに「これは内なるプロデューサーの福山雅治が、シンガー福山雅治が歌わせているんですよ」と返した。
さらに、番組内では収録中に生まれた“言葉”を紡ぎ即興で作詞、作曲をしていった「おさがりの制服」をセッションした。
(文=向原康太)