『Mimori Suzuko Live 2017 “Tropical Paradise”』幕張メッセ公演レポ(2日目)
三森すずこが繰り広げた一大レビューショー 『Tropical Paradise』の物語と重なる思い
その「スマイリウム」には三森すずこ自身が作詞に参加し、こんなフレーズでファンへの感謝が綴られている。<「誰かのために歌いたい」/そんな気持ちにさせてくれたみんなへ/(中略)胸の奥をキュンとかきたてるのは/いつも/とびきりの笑顔>。人魚をモチーフにしながらも、新しい挑戦に向かうワクワク感と、帰ってこられる場所への感謝が表現された今回のストーリーには、おそらく、様々な挑戦を重ねてきた彼女自身のこれまでと、それを温かく見守ってくれたファンへの感謝の気持ちが重ねられていたのだろう。
終始熱狂が会場を包んだアンコールでは、「Light for Knight」や10月11日リリースの新曲「エガオノキミヘ」などを披露。最後はやまない拍手に応えて「ちいさな手と観覧車」でステージを終えた。「油断したら涙が出てきてしまいそう」と伝えながらも、最後まで笑顔で“楽しさ”を伝えたこの日のステージは、彼女が多くの人々に愛される理由を、改めて教えてくれるようだった。
(取材・文=杉山仁)