長渕剛、最新作『BLACK TRAIN』での音楽的チャレンジ 自らの表現をどうアップデートした?

 前述した『フリースタイルダンジョン』もそうだが、他にも竹原ピストルやNakamuraEmiなど、ひとりでステージに立って自分の生き様をさらけ出す「タイマン型」とも言うべき表現者が熱い支持を獲得しやすい空気が最近特に強くなっているように思える。デビュー40年を迎える大ベテランであるがゆえになかなかリアルタイムの音楽シーンの登場人物としては名前が挙がりづらい長渕剛も、こういった流れの中に位置づけられるべき存在だろう。これまでのキャリアや先入観とは関係なく、2017年の音楽として楽しめるのがこの『BLACK TRAIN』である。

■レジー
1981年生まれ。一般企業に勤める傍ら、2012年7月に音楽ブログ「レジーのブログ」を開設。アーティスト/作品単体の批評にとどまらない「日本におけるポップミュージックの受容構造」を俯瞰した考察が音楽ファンのみならず音楽ライター・ミュージシャンの間で話題に。2013年春にQUICK JAPANへパスピエ『フィーバー』のディスクレビューを寄稿、以降は外部媒体での発信も行っている。
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※記事初出時、一部表記に誤りがございました。訂正してお詫びいたします。

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