Anly、Beverly、Leola……ストレートな歌声で魅了する“太陽系”シンガーに脚光
Leolaの最新アルバム『Hello! My name is Leola.』はタイトル通り、彼女の名刺代わりのような作品となっている。Leolaはデビュー以来“ビーチミュージック”をテーマに活動しているが、ファルセットを多用した冒頭の「Sunshine+Voice」から、ストリングスを生かした「Let it fly」やR&B調の「I Believe」まで、同作で聴かせるサウンドは実に幅広い。それでいてどの楽曲もどこか“ビーチ”を感じさせる。どんなジャンルも歌いこなす彼女の凛としたボーカルや、音楽的な可能性を存分に楽しめるアルバムだ。
先述した対談ではLeolaの名前に“太陽”の意味があり、Anlyは「太陽に笑え」という楽曲があることから2人は“太陽系”を自称していたが、突き抜けた歌唱力と美声を誇るBeverlyも含め彼女たちは“太陽系シンガー”と言っても良いだろう(ちなみにBeverlyには空や太陽のことを歌った「Dance in the rain」という曲がある)。
彼女たちはこれまで、それぞれドラマや映画の主題歌を担当することで広い層に受け入れられてきた。キュートさや女性らしさよりも、元々の声質を生かした“太陽”の光のように真っ直ぐなボーカルを前面に打ち出しながら、時折聴かせる柔らかさが多くの人の心に響いているのだろう。ぜひ彼女たちのストレートな歌声に耳を傾けてみてほしい。
(文=村上夏菜)