Buono!、℃-ute、嗣永桃子の三大公演と新体制 2017年上半期ハロプロ重大ニュースを振り返る
2017年も6カ月を過ぎ、一年の折り返し地点に来た。このタイミングで、ハロー!プロジェクトの1月〜6月の上半期における重大トピックスを選考し、この半年間に何があったのかを振り返ってみようと思う。
まずは重要と思われるトピックスを時系列順に10個挙げていく。なお、関連する項目はひとつにまとめた。また、厳密にはハロプロではないアップフロント系グループなども、ハロプロ関連と捉えて選考の対象に含める。
【01】01.11[アンジュルム]相川茉穂が活動一時休止
アンジュルムの3期メンバー、あいあいこと相川茉穂はこの発表以前から何度か体調不良でコンサートを欠席していたが、医師の診察を受けたところ、パニック障害と診断された。そして正月ハロコン開催中の1月11日に活動休止を発表。アンジュルムは現在8人で稼働している。
復帰時期は未定だが、アンジュルムの6月発売のトリプルA面シングルのうちの一曲「ナミダイロノケツイ」は、<泣かない そう決めたね/またみんなで笑えるまで/一緒に育てたこの場所は/必ずね 守っていくよ>という、相川のことを連想してしまう歌詞が印象的なバラードソングだった。メンバーも相川についての発言は折にふれて行なっているので、もしかしたら復帰はそう遠くない話なのかもしれない。
【02】02.22[つばきファクトリー]メジャーデビュー
2015年4月29日の結成からインディーズで活動を続けていたつばきファクトリーが、この日にリリースされたトリプルA面シングル『初恋サンライズ / Just Try! / うるわしのカメリア』によってついにメジャーデビューを果たした。結成からメジャーデビューまでの日数は665日(1年9カ月24日)という計算になる。過去の主なハロプログループでは、℃-uteの620日(1年8カ月10日)がこれまで最長だったが、それを若干上回る数字となった。
メジャーデビューシングル収録曲はライブなどで一曲ずつ小出しに披露されていたが、一番最後に公開された「初恋サンライズ」は疾走感のあるアップテンポのサウンド、そしてサビでジャンプする振り付け、通称「サンライズジャンプ」をファンも一緒に行うことが恒例で、人気曲となっている。
4月にはリーダーの山岸理子が1stソロ写真集をワニブックスより発売、7月には2ndシングル『就活センセーション / 笑って / ハナモヨウ』のリリースも控えており、グループは勢いに乗っている状態といえるだろう。だが、6月16日にはエースメンバーの浅倉樹々が腰椎椎間板ヘルニアのため活動を一時休止するという発表があり、グループは現在8人での稼働となってしまっている。早期の復帰が望まれる。
【03】04.29[モーニング娘。'17]工藤遥が今秋で卒業することを発表
この日行われた京都でのコンサートにて、メンバーの工藤遥が今年秋のツアー最終日でグループおよびハロプロを卒業することが発表された。卒業後は女優を目指すとのこと。
工藤は2011年のグループ加入当初からボーイッシュ〜イケメンキャラで知られており、演劇女子部 ミュージカル『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』ファルス役、『TRIANGLE-トライアングル-』アサダ役など男性役を演じることも多かった。そんな工藤が芝居の道へ進むのは納得できるところもあるのだが、まだ17歳、10期メンバー4名の中では最初の卒業と、やはりまだ早いのではとも思える。ただ、次の道へ進むには早ければ早いほどいいという考え方もあり、ファンにとっては複雑な心境だろう。
【04】05.05[ハロプロ研修生]公開実力診断テスト開催、新たな人事発表
2013年より毎年恒例となっている、ハロプロ研修生による公開実力診断テスト。2015年にベストパフォーマンス賞を受賞した加賀楓はその後モーニング娘。へ、2016年の同賞受賞の笠原桃奈はアンジュルムへと昇格したこともあり、5回目となる今回もその結果が注目された。
2017年度のベストパフォーマンス賞は、2014年の第2回に引き続き段原瑠々が二度目の受賞となった。例年だと賞の発表だけで終わるはずが、今回はさらなる大きな発表が待っていた。
まず、研修生のリーダーに井上ひかるが就任。次に高瀬くるみと清野桃々姫の2名を、ハロプロとは別枠の、演技やパフォーマンスを中心とした活動をさせるためにデビューさせると発表。そして段原瑠々、川村文乃、一岡伶奈の3名はハロプロメンバーとしてデビュー決定、ただしどういった形でデビューするかは後日発表、というものだった。
【05】05.12[こぶしファクトリー]藤井梨央が今夏で卒業することを発表
こぶしファクトリーのサブリーダーである藤井梨央が、今年夏のハロプロコンサートツアー最終日をもってグループおよびハロプロを卒業することを発表した。発表文はハロプロ公式サイトおよびグループ公式ブログにて金曜22時に更新された。卒業後は教師または保育士の道を目指すとのこと。
藤井は今年4月に大学へ進学し、アイドルと学業を両立させていくものと見られていたが、そんな矢先での発表だった。こぶしファクトリーにとってはこれが初めてのメンバーチェンジとなる。
作品的には6月リリースの『シャララ! やれるはずさ / エエジャナイカ ニンジャナイカ』が最後のシングル。「シャララ! やれるはずさ」の作詞・作曲は星部ショウで、<タイムリミットが来る前に/行けるところまで行ってみよう>などの歌詞は、藤井の卒業を踏まえたうえで書かれたものだという。