AKB48、山本彩と指原莉乃の2強に? 『夢の紅白選抜』結果からグループ内人気を読む

 ギター演奏のパフォーマンスや歌唱力でも評価の高い山本。すでにバラエティ番組など多方面で活躍している指原のように、今後活躍の場を広げるチャンスはあるのだろうか。

「東京の番組ではトークバラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)にレギュラーとして出演しています。しかしまだ、大阪のローカル番組『NMBとまなぶくん』(関西テレビ系)や、かつて放送されていたバラエティ番組『NMB48 げいにん!』(日本テレビ系)で出しているような素の表情を見せきれていない感じがあります。彼女は猫を被るところがあるのでその壁を乗り越えるにはもう少し時間がかかる上に、本人は指原さんと同様に面白いコメントを求められるのを嫌がっているようですが、今のこの勢いを武器に様々な番組に挑戦していってほしいです」

 最後に、同氏は山本が成し遂げた『紅白選抜』1位に対するファンの反響について語った。

「NMB48が最初にリリースしたアルバムのタイトルが『てっぺんとったんで!』。これは大阪弁で“頂点を獲る”という意味ですが、山本さんが1位を取った後、そのタイトルに紐付けて“てっぺんとったね”というファンからのコメントがSNSでたくさん寄せられていました。山本さんは前回の『総選挙』を含め兼ねてより1位を目標にしていたこともあり、ファンにとっても待望の1位だったことでしょう。また『紅白』のステージに用意されていたマイクの色がレインボーだったことも感慨深かったですね。生誕祭の時にファンから『無限の可能性』という花言葉を持つレインボーローズという花が贈られたことがあり(参考:http://realsound.jp/2016/11/post-10166.html)、彼女の名前の中には“彩”という字が入っている。山本さんの1位が祝われているかのような演出でした」

 2016年は、山本と共にNMB48の柱を担ってきた渡辺美優紀が卒業を迎え、グループとして大きな岐路に立たされた年だった。一方で山本個人にとっては、それらの困難を乗り越えながらもグループを牽引し、AKB48の楽曲でセンターを務め上げ、さらにはソロアーティストしても成功を収めた年でもあった。2017年は“年女”でもある山本彩。活躍の幅を一層広げ、大きな飛躍を見せてくれることを期待したい。

(文=大和田茉椰)

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