X4、新たな成長ステージへ ツアー千秋楽で見せた“5人組”としての魅力
大盛況に終わった前回のツアー『LIVE TOUR 2016 - Party Up!! -』からわずか1カ月後に、1stアルバム『Funk,Dunk,Punk』を携えたツアー『LIVE TOUR 2016 〜Funk,Dunk,Punk〜』をスタートさせたX4。2016年8月26日にZepp Tokyoで行なわれた同ツアーの千秋楽公演には、着実に成長を続けるX4たちの新しい一面や、魅力的なパフォーマンスが溢れていた。
この日はX4が登場する前から、客席では至る所からメンバーの名前を呼ぶ声が挙がるなど、開演前から盛り上がりを見せていた。そして歓声が一際大きくなった瞬間、スポットライトと共にメンバーが登場。アルバム名・ツアー名にもなっている「Funk,Dunk,Punk」でライブが幕を開けた。待ちに待ったメンバーの登場に、会場も一体となって盛り上がると、その勢いのまま、「Dive into your love」でシンクロ率の高い5人のダンスを披露した。
今回のライブはX4のパフォーマンスだけでなく、光の演出も目を引いた。レーザーを使った演出がふんだんに盛り込まれていたり、ソロで踊る時はメンバーカラーとも思える色のスポットが一人ひとりに当たったり、視覚的にも楽しませてくれている。そんなことを考えていると、MVでもレーザーを使っていた「Party Up!!」が披露された。途中、T-MAX、SHOTA、KODAI、JUKIYA、YUTAの順でのソロダンスという見せ場を作ることも忘れない。そして「こんにちは、X4です!」という挨拶とともに、爽やかな夏らしいチューンの「声にしたなら」へ。ハーモニーの一音一音が丁寧だったことも然ることながら、メンバーたちが観客の顔を覗き込むように歌っていたのが印象的だ。歌を伝えよう、ファンと心を通わせようとする姿勢が見て取れた。
クールにパフォーマンスを決めた後は、MCへ。これまでのクールなパフォーマンスとは一転して、「(ツアー)ラスト!やばい!」、「来てくれてありがとう」と5人でワイワイ騒ぎ出すギャップも、X4の魅力のひとつだ。YUYAはキラキラスマイルで観客に手を振り、T-MAXは決め台詞を噛んで突っ込まれるという相変わらずの天然っぷりを発揮。JUKIYAとSHOTAは加入してまだ約半年ということもあり初々しいコメントを残し、KODAIはいつもながらに達者な喋りでファンを沸かした。
こうして一人ずつ自己紹介をしたところで、マイクスタンドを使った振付が印象的な「YOU」を披露。ハーモニーが美しいミディアムテンポのR&Bに思わず身体を揺らす。<You You You…>という歌詞の部分ではファンを指さし、会場にどこか温かい雰囲気が流れたところで、KODAIのアカペラからスタートする「DISTANCE」へ。T-MAX、SHOTA、JUKIYAとYUYAと順々にメンバーが現れ、声を重ねていく。次は、スイングのリズムが魅力的な「Heaven」。カラフルな照明の中で踊る様子は、ライブというよりもエンターテインメントショー。セクシーなダンスも飛び出し、会場には黄色い声援が響き渡った。続く「obsession」では、メンバー全員で力強く踊る様子や、YUYA、KODAI、T-MAXの歌の掛け合いを見ることができた。ここで、これまでのダンスナンバーから一転してYUYAとKODAIによるバラード「薬指」を披露。アコースティックギターとピアノの音が心地よく、2人のハーモニーも抜群だ。こういう曲も難なく歌いあげるのを見ると、彼らのパフォーマンスレベルの高さを思い知らされる。しっとりと歌い上げた後は、再びダンスナンバーである「欲望」へ。所々に入るSHOTAの歌声が、良いアクセントになっている。