Hey! Say! JUMP 伊野尾慧を指す「かわいい」の真意 “異端”なアイドルの愛し方

 芸能界でも、伊野尾のテキトーさは余裕があるようにも映る。12月1日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)を見ても、ろくろを回す男性講師の手に、そっと自分の手を重ねて映画『ゴースト』の名シーンを再現。ドリルを手に取れば、即興で歯医者の1人コントを披露する。とっさにアイデアを思いつく機転の早さと、躊躇することなくやってのける行動力。そう感じたから言ってみた&やってみた、が念頭にあるので、先にリスクをとって尻込みすることがない。

 しがらみにとらわれず、自分らしく生きたいという気持ちが蔓延している今の時代だからこそ、伊野尾の「媚びない、ブレない、ひるまない」に、多くの人が魅了されているのだろう。だが、何度も言うが、このスタイルはアイドルにとっては異端。ときにはメンバーから叱られるように、愛ある強めのお灸をすえられることもある。11月17日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)で、伊野尾のヒョウヒョウとした発言に対して、櫻井翔や相葉雅紀から「お前ふざけんなよ」と説教されたこともあった。そんなスリリングな伊野尾を愛し続けるには、ファンのほうが「世話のやけるところも、かわいい」と、伊野尾より一枚上手でいなければならないだろう。

(文=佐藤結衣)

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