来日中の“変貌”も話題 レディー・ガガが表現し始めた“素の自分”とは?
レディー・ガガが、新アルバム『Joanne』のリリースを記念し、11月1日に2年2カ月ぶりに来日した。
彼女といえば、まぶたに目を描いたり、生肉を身にまとったり、エビを形どった帽子を被ったり…と音楽とともに派手なファッションやメイクが注目されてきた。ファッション同様、音楽も「Born This Way」や「Poker Face」に代表されるような壮大でクールなイメージが強い。
しかし、今回の来日では誰もがそのファッションの変化に驚いたことだろう。成田空港に降り立った際には、露出度は高いながらも黒を基調としたシンプルな服装、また、11月4日の『NEWS ZERO』(日本テレビ)出演時には黒のパンツとジャケットという装いで、メイクは以前よりも控えめであった。このファッションには、今回発売したアルバム『Joanne』のコンセプトが“人間回帰”であることが深く関係している。米・USA TODAYによると、同作のタイトルは亡き叔母・ジョアンの名前からとったもので、初の自伝的アルバムになったという。同作のジャケット写真が、Tシャツにデニム、ナチュラルなメイクにパステルピンクのハットを被った姿を映したシンプルなものであることからも、これまでと大きく異なることがわかる。(参考:USA TODAY「What does 'Joanne' mean for Lady Gaga's career?」)アルバムを通して聴いてみても、これまでのような打ち込みを多用し、人間味をあえて排除したような印象とは異なり、楽器の音に素の声を乗せている楽曲が多い。
ガガは来日中、11月2日放送の『スッキリ!』(日本テレビ)に生出演。ピアノの弾き語りで「Perfect Illusion」を<It was a perfect illusion(見事に彩られた幻だったの)>とエモーショナルに歌い上げると、「今まで自分をあえて見せない側面もあったのですが、この音楽だと出さないわけにはいかなかった。心の奥底から自分の思いを込めて書いた曲」だと語った。
さらに、11月4日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ)にも生出演すると、「30代を迎え、女性としてより大人になるということで、アーティストとして、ミュージシャンとして、ソングライターとして、少しずつ自信を持てるようになりました。若い人たちに、女性はいくつ年を重ねても美しく強くいられるということを伝えたい」とアルバムに込めた思いを口にした。また、「イジメ撲滅」運動などの社会貢献活動や、大統領選への危機感についても熱く語るなど、積極的に素の自分を見せていくかのような言動が目立っていた。そして、同番組では初めて家族への思いを歌にしたという表題曲「Joanne」をギターでの生演奏で披露した。