SMAPからジャニーズWESTまで……「デビュー時期」でグループの方向性はどう違う?
東京五輪・パラリンピックのフラッグツアーのスペシャルアンバサダーを務めることが決定したTOKIO、映画『銀魂』で約12年ぶりの映画出演を果たすKinKi Kids・堂本剛など、最近ジャニーズのベテラン勢の活躍が目につく。一方で、月9ドラマで初主演を務めるHey! Say! JUMP・山田涼介、JR九州と長崎県の共同観光キャンペーンのイメージキャラクターに抜擢されたKis-My-Ft2など、若手の活躍も常に話題に挙がっているのをみると、それぞれのグループはしっかり住み分けができていると感じる。そこで今回は、SMAPからV6までを「ベテラン」、嵐からKAT-TUNまでを「中堅」、Hey! Say! JUMPからジャニーズWESTまでを「若手」と分け、それぞれの特徴を考えてみたい。
ベテラングループ(SMAP・TOKIO・KinKi Kids・V6)
SMAPは1988年、TOKIOは1990年、KinKi Kidsは1993年、V6は1995年から活動をスタートさせ、20年以上の芸歴を誇っている。この4グループに共通して見えるのは、「職人感」だ。どのグループも、バラエティ・演技・歌などすべてのジャンルで活躍しており、彼らを見ていると安心感がある。関わる作品・番組全てがヒットに結びつくオールラウンダーのSMAP、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で幅広い活躍を見せつつもジャニーズで唯一野外音楽フェスに出演する高い演奏パフォーマンス力を持つTOKIO、軽快なトークを武器に舞台やコンサートをコンスタントに行なっているKinKi Kids、映画・舞台・ミュージカル・料理・司会など様々なジャンルで活躍を見せるプロ集団・V6と、ジャニーズ事務所のレベルの高さと可能性の広さを感じられるのだ。そして、後輩たちに第一線で活躍し続ける姿を見せることで、事務所を牽引する存在とも言えるだろう。
中堅グループ(嵐・タッキー&翼・NEWS・関ジャニ∞・KAT-TUN)
この5組は、新しいジャニーズの在り方を作ってきたと言える。例えば、楽曲にラップを取り入れたり、学歴を活かしてニュースキャスターを務め始めた嵐・櫻井翔、毎年定期的に舞台を立ち続けているタッキー&翼、「関西発」を売りにした関ジャニ∞など、挙げればキリがない。彼らが様々な挑戦をして実績を作ってきたことで、「ジャニーズはここまでやっていい」という線引を広げることができたと思う。一方で、思うように活動が行なえていなかった時期のあるグループが多いことも事実だ。しかし、それによりがむしゃらに頑張った結果、今の彼らの立ち位置が生まれたのだろう。ハングリーなグループが多い中堅組は、ジャニーズの開拓者と言っていいかもしれない。