SMAPとファンはいつも「突如シリーズ」を乗り越えてきたーー中居正広の“表情”に隠された思い
そんな苦悩する中居を見ていると2012年に放送された『SMAP☆がんばりますっ!!』(テレビ朝日系)を思い出す。ファンに向けた交換日記を読み上げたシーンだ。
中居は、「あるときはメンバーが突如やめちゃったり、あるときはメンバーが突如4人になったり…」と、SMAPが長く活動してきた中で「突如」という事態はときおり訪れたと振り返り、「そのたびにきっと胸を締め付けられるような思い、もどかしい思い、残念な思い、さまざまな思いを持たれたと思います。ただ、それはみなさんだけではありません。僕たちSMAP5人も同じような思いを体験しました」と綴っていた。
その上で、「どんなときでも救ってくれるのは、支えてくれるのは、何よりみなさんからのSMAPへの想い」「また突如シリーズがあるかもしれません」「たまの浮気は許します」「でも、帰ってきてください。気にしていてください。そばにいてください」と。それは4年前の言葉だが、今がその「突如シリーズ」だと思うのだ。
SMAPの歴史は、アイドルの開拓史そのものだ。それは「突如シリーズ」を乗り越えてきたファンの功績でもある。今年のこの騒動も、いつかSMAPとファンが「あんなこともあったね」と言い合えるような「突如シリーズ」になることを願ってやまない。
(文=佐藤結衣)