岡崎体育のブレイクに続くか? ヤバイTシャツ屋さんの音楽性に見るヒットの予兆
アーティストのMusic Videoでよくある描写を茶化した「MUSIC VIDEO」のMusic Videoが、再生回数500万回を突破しブレイクを果たした岡崎体育。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016』や『OTODAMA’16』、『氣志團万博2016』などの大型フェスへの出演、オフィシャルサイト内のプロフィール欄「影響を受けた人物」の一番初めに挙げている電気グルーヴのライブでオープニングアクトを務めることも決定し、まさに現在、波に乗っているアーティストの一人と言える。
そんな「MUSIC VIDEO」の監督を務めるのが、自主制作アニメも手がけている「寿司くん」。別名koyama takuya、ヤバイTシャツ屋さんのフロントマンだ。ヤバイTシャツ屋さんは昨年、『SUMMER SONIC 2015』の出場権を賭けたオーディション企画「出れんの!?サマソニ!?」でオーディションを勝ち抜きフェスへの出演を果たした。関西の音楽コンテスト『eo MUSIC TRY 2015』グランプリ、『ビクターロック祭り2016』のオーディション「ワン!チャン!!~ビクターロック祭りへの挑戦~」でもグランプリを受賞。「ワン!チャン!!」のグランプリ賞として、バンド名の“ヤバイ”にちなみ881円で881時間限定販売のシングル『そこまでレアじゃない』をタワーレコード限定でリリースした。バンドメンバー本人もTwitterで自虐を込めて触れていることだが、右肩上がりのバンド人気を受けて、CDはネットで2倍以上の値段で取引されている。また、大阪・心斎橋BIGCATで開催するワンマンライブ『まだ早い。』のチケットが、881円という価格に対してチケット取引サイトで10000円で売られていることに、RADWIMPSのライブに行くよう勧めたバンドアカウントによるツイートが話題にもなった。
1stシングル『そこまでヤバくない』、2ndシングル『ピアノロックバンド』には共に「ネコ飼いたい」「あつまれ! パーティーピーポー」のリミックスとして岡崎体育が参加している。「ネコ飼いたい」などに見られるこやま(Vocal/Guitar)、しばたありぼぼ(Vocal/Bass)のシャウトするツインボーカルと尖ったギターロックサウンドが特徴的だが、「あつまれパーティーピーポー」ではアメリカのエレクトロホップデュオLMFAO「Shots」のフレーズを大胆に踏襲しながら、サビに展開していくのも面白い。すでにライブでも披露している新曲「Tank-top of the world」では、マキシマム ザ ホルモンを彷彿とさせる激しいメロコアサウンドにキャッチーなサビのメロディー、こやまのデスボイスが目を引く。