SiMとCrossfaith、熱狂のコラボステージに見た“9カ月の集大成”
SiMとCrossfaithが、6月4、5日に開催された「レッドブル・エアレース千葉2016」のテーマソングである「GET iT OUT」を共同制作し、同作にまつわるスペシャルライブを6月2日、東京・TABLOIDにて開催。SiMとCrossfaithは、日本の“ロック・シーンに翼をさずける”バンド・コンテスト『Red Bull Live on the Road 2016』のオフィシャル・サポートバンド。ライブ当日は、キャンペーンに当選した200名を特別招待し、一夜限りのコラボステージを披露した。
イベント冒頭、会場が真っ暗に消灯すると、稲妻のような照明のあと、SiMのメンバーが登場。それぞれにポーズを決めてから一斉に音を鳴らしたあと、MAH(Vo.)の合図とともに、1曲目「Dance In The Dark」へ。MAHが、同曲MV中にも披露しているダンスのステップを刻むと、両脇でSHOW-HATE(Gt.)とSIN(Ba.)も軽快なステップを踏みながら演奏。曲中、MAHのシャウトで一気にオーディエンスが波打つかのような光景が広がっていた。
続く曲を待っていると、MAHが「今日は、普通のツーマンじゃねえぞ! Crossfaith!」と叫び、CrossfaithのKoie(Vo.)をステージに呼び寄せた。するとMAHは「ちょっと変わってもらっていいですか」と言ってステージを後にし、入れ替わりでCrossfaithのメンバーが登場した。Koieは突然のSiMとCrossfaithのチェンジに対し動揺するオーディエンスに向け、「俺たちがCrossfaithだ!」と宣言。新曲「Revolution」の特徴的なシンセ音が聴こえると、観客は一斉にジャンプ&コール。フロアは一気にCrossfaithモードへと変貌した。
Crossfaithが演奏を終えると、Koieは「今日は、SiMの曲が歌いたいです」と話し、SiMとCrossfaithのメンバーが再び入れ替わると、Koie自身も「ヤバ!やべえ!」と興奮状態に。Koieは「やってみたかったの、<you’re killing me>ってやつ。いいっすか」と歌詞の一部を抜粋して尋ね、MAHが「Koiちゃんだけだと歌が心配なんで」と笑いをとりつつ「今日だけだぞ!」と伝えて今夜限りの「KiLLiNG ME feat. Koie」へ。MAHとKoieによるシャウトの掛け合いや、SINとSHOW-HATEが楽器を回しながら演奏するパフォーマンスに、観客のテンションは上がりっぱなしだ。オーディエンスを座らせてから、一斉にジャンプさせる間奏部分では、ジャンプの合図を焦らすKoieに、MAHが「早くしろよ!」としびれを切らしてツッコむ場面もあり、デビュー前からの旧知の仲であるKoieとMAHの関係性を目にすることができた。
続いて、MAHが「これ俺もやりたい」と言って熱望した曲は、Crossfaithの「Wildfire」。ボーカル2人を残してSiMとCrossfaithのメンバーがチェンジすると、間も無くMAHとKoieのツインボーカルによる「Wildfire」がスタート。<We Got You’re Wildfire>を歌唱した直後、メンバーも観客も<Wildfire>と叫びながら飛び跳ねまくり、タオルを回すなどフロアはお祭り状態に。