リリスク、岡崎体育……話題のMVがクリエイターに与えた衝撃とは? 業界スペシャリストが分析

 また、同氏は、インターネットを使った様々なプロモーション手法が登場するなか、アーティストがMVを製作する意義についてこう続ける。

「とあるアーティストが新曲を出し、なるべく多くの人の目を引きたいと思った際、楽曲にアイディアを入れることには限界があるので、映像を使って広範囲に認知してもらうほうが取り組みやすいと考えています。もちろんそういったバズは頻発するものでもないと思うので、デビュータイミングの新人や再注目させたいベテランなどに有効な手法ともいえるでしょう」

 最後に岡田氏は、話題性のあるMVを作ることで、一部から寄せられる懐疑的な意見についてこうコメントした。

「MVが楽曲より先行して盛り上がることに関して、なかには否定的なコメントも見受けられます。しかし、これまで興味を持ってもらえなかったような人々に名前が浸透したり強く印象付けることで、ファンになる可能性のある存在へと変えることは、楽曲やアーティストを認知してもらうという意味では、非常にプラスだと考えてもいいと思いますね」

 ユーザーのツールや、アーティストの発信方法が変化したことにより、次のステップへと向かうMV作品。今後はどんな手法を取り入れたMVが注目を集めるのだろうか。

(文=編集部)

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