藤巻亮太が明かす3年半の苦悩、そして新しい創作の日々「“木を育てる”ように曲を作った」

藤巻亮太はどう苦悩を乗り越えたか

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「日々のバッドバイブレーションをグッドバイブレーションに変える」

ーー“癒やし”という意味では、太陽、雲、光など、藤巻さんの曲には自然と一体化するようなフレーズも多いと思います。今作でもそれを感じました。

藤巻:特に意識はしていないんですけど、自然という人間が作れないものに対しては、どこかで憧れや畏れがあると思います。ちょっと旅に出て、自然の中に行きたいな……と思うとき、人が作った“意図のあるもの”から離れることで、癒やしを求めている部分もあるんじゃないかなって。世界は人間が捉えることができないもので満ちているし、自分の意識なんてすごくちっちゃいものなんじゃないか、と思っているから、歌詞にもそういうフレーズが出てくるのかもしれないですね。

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ーーこのアルバムのリリース後には「藤巻亮太 TOUR 2016 〜春祭編〜」が始まりますが、ファンとはどのようなコミュニケーションを考えていますか。

藤巻:音楽と祭って、すごく似ているようなところがあるような気がして。日本人って昔からずっと働き者で、日々の疲れをどう吹き飛ばして、リフレッシュしてきたかというと、ワーッと騒げる祭りがあったと思うんです。それって、ライブに似ていますよね。日常生活ではいろいろ大変なことがあるかもしれないけど、ライブで元気になって帰ってもらう。その時間で、日々のバッドバイブレーションをグッドバイブレーションに変えられるというか。ライブの音楽の中で繋がれる瞬間というのは、絶対にグッドバイブレーションだと思うんですよね。それがさらに増幅していって、みんながハッピーになっていく。そういう、お祭りみたいなライブにしたいと考えています。アルバム自体がすごくパーソナルなものなので、お客さん一人ひとりのパーソナルな部分とのシンクロがあるといいですね。

ーー今作を作りあげたことで、藤巻さんの音楽活動も次の局面に進んでいくという予感があります。

藤巻:そうですね。今はすごくいいバイブレーションがきているので、先に繋がっていくんじゃないかなと思います。でも、“日日是好日”なので、あんまり未来のことは考えないで、自由にやっていきたいですね(笑)。

(取材=神谷弘一/構成=橋川良寛/撮影=竹内洋平)

■リリース情報
『日日是好日』(読み:ひびこれこうにち)
発売:2016年3月23日(水)
価格:¥3,000(税抜)
※初回生産分のみスリーブケース仕様
【収録曲】全12曲
01. 花になれたら
02. Weekend Hero
03. 回復魔法
04. 日日是好日
05. 8分前の僕ら(ネスレ「KIT MUSIC」第一弾ソング)
06. 夏のナディア
07. My Revolution
08. 大切な人(“NIVEAブランド” 2015年TV-CMソング)
09. かすみ草
10. 春祭
11. おくりもの(AOKIフレッシャーズTV-CMソング)
12. ing

■ライブ情報
「藤巻亮太 TOUR 2016 ~春祭編~」
4月16日(土) 石川 北國新聞 赤羽ホール
4月22日(金) 北海道 札幌ペニーレーン24
4月24日(日) 宮城 仙台Rensa
4月29日(金・祝) 福岡イムズホール
5月1日(日) BLUE LIVE 広島
5月20日(金) 大阪 シアターBRAVA!
5月21日(土) 愛知 名古屋クラブクアトロ
5月27日(金) 東京 Zepp Tokyo
http://www.fujimakiryota.jp/tour/tour2016/

■オフィシャルサイト
http://www.fujimakiryota.jp/

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