TOKIOと嵐の共通点は、“仲の良さ”に収まらないグループ愛? 『Mステ』で5年半ぶり共演へ
また、TOKIOはリーダーこと城島茂と山口達也がジャニーズJr.時代に、楽屋でギターとベースのセッションを楽しんでいたことからTOKIOの原型が生まれた。アイドルグループとしての繋がり以前に、バンド仲間としての絆があるのだ。『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、力を合わせて村や島を開拓し、ときに涙を流してお互いの存在に感謝をする。そんなアツい男の友情に胸を打たれ、アイドルでは異例ともいえるほど男性ファンが多いことも彼らならではだろう。バンドという誰一人欠けても音楽が成立しないチームワークが基盤となっているTOKIO。それぞれのポジションを理解して助け合うこと、全員で何か一つのものを作り上げることは、彼らにとってまた当然のことであるという認識なのではないか。そんな男臭いイメージがあるにも関わらず、松岡は部屋にメンバーの写真を飾っているという、かわいらしい一面もあるのが愛しい。
“仲の良さ”という言葉では、彼らの魅力を語るには収まらないプロの意識を感じる。仲がいいからこそ慣れ合わずに、仕事を全うするのも難しいことだ。バラエティのトークにしても、ただの仲良しグループではトークも内輪受けになってしまいかねない。だが、TOKIOと嵐のトークが面白いのは、ぶっちゃけた中にも相手の良さを再認識できるような愛が込められているからだろう。
また、音楽の面でも、TOKIOはメンバーが作詞作曲した曲を演奏し、嵐は息の揃ったパフォーマンスを行うといったように、それぞれのポジションを全うしているという信頼関係がある。バンドでいう各自が演奏する楽器が異なるように、一人ひとりの持ち味がしっかりと確立された上で、お互いの魅力を引き出し合うグループ。それがTOKIOと嵐の共通点なのではないだろうか。
そんな2グループのライブが楽しめる今回の共演。グループ愛がおりなすトークとパフォーマンスが楽しみだ。
(文=佐藤結衣)