嵐のメンバーはなぜずっと「仲が良い」のか エピソードから探る最強の組織論

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結成15年目を迎えてもなお、メンバー同士の仲の良さが続く嵐。

 現在発売中の『TV LIFE』最新号(3/14号)で、人気コーナー「嵐にしやがれ」に櫻井翔と相葉雅紀が登場している。「嵐のメンバーはお酒を飲むとどうなる?」という質問に対し、二人は昨年末に行われたコンサートツアー福岡公演で、大野智の部屋にメンバー全員揃ってお酒を飲んだというエピソードを披露。相葉が「床に座り込んでベッドに肘をつきながらウトウト寝そうになっていた」ことや櫻井が「最初から最後まで同じペースで飲み続ける」こと、大野については「ちょっと陽気になって結構しゃべるようになる」といったことが明かされた。

 結成15年目を迎えてもなお、メンバー同士の仲の良さが続く嵐。彼らの「仲良しエピソード」は数多い。有名なのは櫻井と相葉の「櫻葉」コンビ。プライベートでも行動を共にすることが多い二人はよく六本木ヒルズのショップへ服を買いに出かけるそう。ときたま相葉が一人でショップへ向かうと店員から「先日、櫻井様が購入されていかれましたよ」と声を掛けられることもしばしばだとか。また大野と二宮の「大宮SK」コンビ仲もファンの間ではよく知られた話。大野は酔っ払うとよく二宮に電話をかけ「おぉ~ニノちゃん、愛しているよぉ~」と告白(?)するという。他にも大野と相葉の「天然」コンビや二宮と松本の「末っ子」コンビなど、メンバー同士の仲良しエピソードには事欠かない。

 アイドル、あるいは芸能界のなかでも比較的メンバー同士の仲が良いグループの多いことで有名なジャニーズ。しかしそんな「仲の良さ」も昔と今ではずいぶん質が変わってきているそうだ。ある業界関係者は言う。「現在活躍するジャニーズの中でもベテランの域に入っているSMAPやTOKIO、V6らにはメンバー間に昔ながらの競争意識がある。アイツが活躍しているからオレも頑張ろうとか、そういう感じ。元々ジャニーズは男社会、体育会系だからそういう意識が強い人が多い。しかし嵐や関ジャニ∞にはそのような競争意識があまりないように思う。彼らは本当に友達同士のように仲がいい。みんなで面白いことをやって、みんなで売れていきたいという感覚が強いのではないか」。もちろん先輩グループも良い意味での緊張関係があり決して仲が悪いわけではない。また嵐もドラマや映画、キャスターなどそれぞれのフィールドで活躍するメンバーがいて、互いにいい刺激を受け合っていることと思う。ただ、グループとしての「仲の良さ」という点では嵐、あるいは関ジャニ∞を前後にその関係が大きく変わっているようだ。

大野はレギュラー出演中の番組『ARASHI DISCOVERY』でこんな風に話している。「嵐も15年やっていると色々なことを経験して、いい意味で変わったこともあるけど(メンバー同士の関係は)正直誰も変わってないですね。みんなで集まって飲んだ時もしみじみ話をして、結果どういう風に収まったかっていうと『5人みんな嵐が大好き』ってことで終わった。『嵐大好きだよ』『俺もだよ』みたいな。みんなずっと変わらないですね」。コンサートをはじめとする音楽活動でも垣間見える、嵐のコンビネーションの良さ。これからも微笑ましいメンバー関係は続いていきそうだ。
(文=北濱信哉)

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