ジュネス☆プリンセスが見せた“成長期の疾走感” 3rdワンマンライブをレポート

ジュネプリ3rdワンマンレポ
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 1月31日、原宿アストロホールにて、ジュネス☆プリンセスの3rdワンマンライブ『生涯青春LIVE SP3~ジュネ☆プリさん、勝負の3rd~ワンマンですよ~』が行なわれた。

 ジュネス☆プリンセスはリーダーの五十嵐彩伽、姫川風子、中嶋春陽、関谷樹愛瑠、杉本優羽からなる5人組アイドルグループ。キャッチコピーは「ちょっと目を離すと、すぐに成長しちゃうぞっ!」、「現在進行形成長期型アイドル」をコンセプトとしている。

 メンバーの年齢は14歳から17歳という、女の子が一番変わっていく時期。

 ライブの熱狂と彼女たちの勢いを体感すると、彼女たちの成長していくスピード、それ自体が表現にフィードバックされていると感じた。

 ライブは少し遅れてスタートし、モニターにメンバーを紹介するOP映像が映されると、ファンによる激しいコールがはじまる。やがて、モニターの向こうから5人が登場して、デビュー曲の「キミにSE・NO・BI」を歌う。

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 2曲目は一人一人のメンバー紹介の歌詞が楽しい「ING ~ジュネス☆プリンセスのテーマ~」。アクションが大きいためか、女子プロレスのような戦う少女のテーマ曲に聞こえ、俄然、テンションが上がる。3曲目の「キラリ☆夏メモリー」は季節外れのサマーソング。元々熱かった会場はファンの熱気でますますヒートアップしていく。

 MCをはさんで、中嶋春陽が出演する映画『いいにおいのする部屋』の酒井麻衣監督が撮影した新曲「イタズラに花の色」のPVが流れた後、5人が衣装チェンジをして再登場。今度はライブで、「イタズラに花の色」を歌い上げた。

 その後、「DSK序曲」、「LIFE IS THE GAME」、「Roll The Dice」を歌った後、メンバーは再びステージから離れる。モニターにコカコーラのパロディCMが流れた後、MCハル(中嶋春陽)とMCニャース(姫川風子)によるアイドルラップ・ユニットSpecial Dealsが登場し、「AS ONE」を披露した。

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 このラップユニットは、「ジュネプリがラップに挑戦する」というライブの企画として用意されたものだが、企画モノというぬるさは一切ないオールドスクールのトラックに自分たちのことを歌う女の子たちの初々しいラップが被さった、アイドルラップの傑作だった。

 曲を制作したのは桑島由一ことE TICKET PRODUCTION。2011年末からアイドルラップユニット・ライムベリーを楽曲からアートワークにいたるすべてをプロデュースしていたが、昨年2月にプロデュースを終了しており、いわゆるアイドルラップは、ライムベリー以来となる。

 中島春陽のBLOGによると、リリックはユニットの二人へのインタビューを元に書きあげたものらしく、彼女たちの好きなものや、置かれている状況が自然な形で書かれているため「歌詞がね。とても、ちゃんと、私達の歌詞なの」と思えたらしい。

 桑島のラップは、アイドルの個性に歌詞を寄せていくことで彼女たちの魅力を極限まで引き出していく力がある。久々に聴くオールドスタイルのトラックもまったく古びておらず、ワン&オンリーの存在感を見せていた。

 楽曲の完成度はもちろんのこと、ハルとニャースのユニットとしても、この一曲で終わらせるのは勿体ないので、新たな展開を待ちたい。

 その後、「はぁ~とTick★Tickウェディング」「orion」「放課後リップス」を歌いライブは終了。

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