MICHIが語る“アニソン愛”とシンガーとしての夢「アニソン界に新しいジャンルを作れたら」

MICHIが目指す自由なアニソンシンガー

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「『∞Infinity』を聴いたら初心に戻れる」

──カップリング曲の「∞Infinity」にはアニメのタイアップは付いてないですよね?

MICHI:はい。MICHIとしてまだ4曲しか出してないんですけど、唯一アニメタイアップがない曲です。でも、この曲は歌詞をもらったときに、「なんでこんなに私のことが書かれてるの?」ってビックリしたんですよ。「えっ、(作詞担当の)RUCCAさん、私のことをストーカーした?」みたいな(笑)。それぐらい今この場所にいる私の想いが書かれていて、本当に“私の主題歌”みたいなんですね。Elements Gardenさんらしいドラマチックな曲調で、歌としては難しかったんですけど、気持ちの部分ではすんなり入っていけて、今までの曲の中ではテクニックではなく気持ちの面で一番歌いやすかった曲です。

──アニメのテーマソングだと、まずそのアニメの世界観を大事にして、そこにいかに自分の色を加えていくかという作業だと思うんです。でも「∞Infinity」は違ったと。

MICHI:そうなんです。この曲は私だけの色で染められるという。しかも歌詞の構成も過去、現在、そして未来に向かう私という流れで、本当にこの歌詞の通りになってほしいというスタッフさんの思いも込められているような気がして。もしこの先何かあっても、「∞Infinity」を聴いたら初心に戻れるというか、そういう曲を作ってくれたのかな。もちろん他の曲もそうですけど、本当に大事にしながら歌っていきたい曲だなと思いました。

──いろんな大きな経験を積んだ2015年を経て、2016年の幕開けに初心を思い出すような曲と巡り会えたという。気持ちがピリッと引き締まりますね。

MICHI:だから歌っていると「もっと頑張ろう!」って思えますし、私以外にも夢を追って頑張っていたり、何かの試練を乗り越えようとしてる人にはすごく共感できるんじゃないかな。この曲を聴いた人をもっともっと元気づけられたらいいなと思ってます。

──今後もいろんなタイプの楽曲が増えていくと思いますが、どういう曲を歌ってみたいという希望はありますか?

MICHI:最近思ったのが、アニソンでアコースティック系というか、アコギをバックに歌う曲ってあまりないなって。アニソンのキラキラ感がありつつも、アコギの印象が強いという、そういう曲も歌ってみたいですね。ちょっと渋めで、私にしか歌えない曲調というか。この声だからこそ歌える曲を作りたいと思ってます。

──確かにMICHIさんの声質にアコギの音は合いそうですよね。

MICHI:だと思います。だから歌いたくてウズウズするんですよ!

──大人っぽくて存在感のある声だから、音数が減ることで歌がより際立つんじゃないかと思います。

MICHI:そのためにはもう、練習あるのみっていう。そういう音数が少ない曲もすんなり歌えるようになりたいと思ってます。あ、あとホーンセクションが入るポップな感じの曲も歌ってみたいですね。

──アニソンって音楽ジャンルを指す言葉じゃないですし、そのサウンドはどこまでも自由ですもんね。

MICHI:そう、自由なんで新しいアニソンの形を開拓したい。そういう曲をどんどん作って、アニメに興味がない人も惹き付けて、そこからアニメを観始めてハマるって人も絶対にいると思うんですよ。だからそんな存在になれたらいいなって。

「アニソンシンガーの一般メディア出演が当たり前の世の中」

──それにしてもMICHIさんの声って、トーン含めて実年齢よりも大人っぽいですよね。

MICHI:アニソン界ではなかなかいないような声だと思います。

──確かに最近の女性アニソンシンガーってパワフルで、高いキーで歌い上げる傾向が強いですけど、そことは一線を画するというか。

MICHI:ですね。私もそういう印象があったから、オーディションもまさか受かるとは思ってなくて。私みたいな声はアニソンにはふさわしくないんじゃないかなと思ってたんですけど、「今までにないタイプの人が欲しかった」というのを聞いて、タイミングが良かったなって。

──実際インパクトが強いから、すごくハッとさせられますし。アニメの映像とあわせて聴くと親和性の高さに気づくんですけど、曲単体で聴くとあまりアニソンっぽくない印象も受けるんですよね。

MICHI:本当ですか? ありがとうございます! でもそれっていいことですよね?

──もちろんですよ。それがMICHIさんの個性ですから。

MICHI:初めて言われたので、ちょっとビックリしました。でもいいですよね、目立つということは。実際、そうやってアニソン界に新しいジャンルを作れたら嬉しいなと思ってましたし。アニソンシンガーってまだまだ一般メディアに出る機会が少ないじゃないですか。だからもっと「アニソンシンガー兼○×」みたいな、そういう存在になりたいと思っていて。

──「アニソンシンガー兼○×」?

MICHI:はい。例えば「アニソンシンガー兼モデル」とか、そういう今までになかった存在になりたいなって。

──MICHIさんは「〜兼○×」になりたいですか?

MICHI:内緒です(笑)。あと、何か音楽バラエティ番組にレギュラーとして出てみたいですね。よく言ってるのが、『新堂本兄弟』のような番組で後ろのほうに座って、普段は前にガツガツ出るのではなく、でも歌になると急にハモったりして実力を発揮する。そういうふうに、アニソンシンガーとして表舞台に出たいなと思います。

──確かにアニソン界では今、地上波の音楽番組に出演している人は限られてますもんね。

MICHI:水樹奈々さんとかμ'sさんとかじゃないですか、アニメファン以外も知ってるアニソンシンガーといったら。なので、アニソンシンガーが一般メディアに出るのが当たり前のような世の中になってほしいですね。

──地上波の音楽番組を観たときにMICHIがいるという状況が、ごく普通のことになるような?

MICHI:そうですね。そういうふうにできたらいいなと思ってます。アニソンはこんなに世界を魅了しているわけですから、日本でこういう出方をしてもいいんじゃないかなって、私は毎日のように思ってるんです。日本だからこそ、もっと出なきゃダメでしょ!って。

──しかも「アニソン枠」とかそういう限定されたものじゃなくて。

MICHI:アイドル界だったらAKB48さんがブレイクしたことで、いろんなアイドルの方々がテレビ番組に出られるようになったわけですし。最近は藍井エイルさんやLiSAさんが『ミュージックステーション』にも出演されてましたけど、そういう感じでもっともっと出られたらいいのになと思ってます。以前、『Mステ』のCDランキングでアニソンばかりだったときがあったんですね。そのときに、アニメにあまり興味がない友達が隣で「えーっ、アニメばっかじゃん!」と言ったことにカチンときて、「だったらゲストもアニソンシンガーだらけになればいいのに!」って……心の中で思ってました。

──思っただけなんですね(笑)。

MICHI:言えない言えない(笑)。「そうね、そうね」って答えて流すっていう。

──まずはMICHIさんがその先頭に立つような存在にならないとですね。

MICHI:なりたいです! なので2016年は去年以上にもっと頑張ります!

(取材・文=西廣智一)

■リリース情報
『Checkmate!?』
発売:1月27日
【初回限定盤】¥1,750(税抜)
【CD】
1. Checkmate!?
2. ∞ Infinity
3. Checkmate!? (Instrumental)
4. ∞ Infinity (Instrumental)
【DVD】
1. Checkmate!? Music Video
2. Checkmate!? Music Video Making

※TVアニメ「だがしかし」デカ帯ステッカー仕様

【通常盤】¥1,250(税抜)
【CD】
1. Checkmate!?
2. ∞ Infinity
3. Checkmate!? (Instrumental)
4. ∞ Infinity (Instrumental)

※TVアニメ「だがしかし」描きおろしジャケット仕様

【封入特典】アニメサイド・ジャケットサイズステッカー

TBS系TVアニメ「だがしかし」
2016年1月より放送中
http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/

■リリースイベント情報
「MICHIリリース記念イベント」
1月27日(水)19時~アニメイト新宿
1月29日(金)19時~アニメイト秋葉原
1月30日(土)13時~ゲーマーズなんば
1月30日(土)19時~ゲーマーズ名古屋
1月31日(日)13時~アニメイト町田

■ライブ情報
「music fan 主催フェスへの道 其の壱」
1月28日(木)19:00〜
[会場]HEAVEN'S ROCKさいたま新都心
[出演] TRUE、アフィリア・サーガ、MICHI

■オフィシャルHP:http://michi-stbe.com/

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