山下智久、NEWSら手掛ける作詞家zopp、小説出版イベントで“仕事術”明かす「成功すること以上に、後進を育てることが大事」
ここでzoppは、フィクションとノンフィクションを織り交ぜ、業界の裏側を描いた小説の中身について「仲良くしているアーティストや友人からは『描いたねー!』と言われるくらいギリギリで、どこからどこまでがフィクションかは言えない」とコメント。続けて「芸能界って華やかだからこそ、その背景はどす黒く見えるし、実際にそんな一面もある。“お花畑”なんてものはなく、お花畑を作るために頑張ってる人がいるというのも面白いんですよ」と芸能界の裏側について切り込んだ。
イベント終盤、zoppは“作詞家がここで勝負しているポイント”を「比喩表現」とし、「比喩は『間接的にわかりやすく表現すること』だが、最近は『難しいことをやればいい』という概念が横行している。でも、本当に面白いのはわかりやすくて普遍的だけど面白いことなのではないでしょうか」と、自身の書く歌詞はあえてストレートに読めるような工夫をしていることにも触れた。
また、zoppは最後に「僕の代表曲のとある楽曲は、自分がつけたタイトルじゃないんです。100個ぐらい考えたものが全部ボツになって、クライアントがその中の二つを取り上げて『これとこれを足したらいいんじゃない?』とアドバイスした」と告白。「当初は『こんなタイトルで売れるのかな…』と思ったけど、その曲が売れたことで、自分の先入観が破壊された。自分の中にある“かっこいい”や“ダサい”はどうでもよくて、大事なのは受け手にどう感じてもらえるかなのだと気付きました」と、考え方が変わった体験だったと述べた。
業界内で位置付けられている作詞家のポジションや、彼が手掛けた代表作の裏側も明らかになった今回のイベント。zoppは今後も出版に伴うトークイベントを各地で行ない、地方でも作詞クラブを実施する予定だという。
(取材・文=中村拓海)
■公演詳細
『ミニ作詞クラブ』
・ミニ作詞クラブin福岡
1月24日(日)19時〜(90分程度)
場所:博多駅周辺予定
受講料:3000円(事前振り込み)
※未成年受講可能
・ミニ作詞クラブin大阪
1月30日(土)14:30〜(90分程度)
場所:梅田駅周辺予定
受講料:3000円(事前振り込み)
※未成年受講可能
<参加方法>
受講希望者は lyric_club@zaza.tv
まで、連絡のこと。