>  > H ZETT M、“自由なインスト”誕生背景

『Beautiful Flight』リリースインタビュー

H ZETTRIOの自由なインストはどんな発想から生まれたか?──H ZETT Mにキャリア含めて訊く

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20151105-hzt5.jpg

 

「PE’Zが始まった頃には、弾きまくるのに飽きていた」

──その経験は、今のプレイスタイルの原点になっています?

H ZETT M:なってますね。弾きまくって勝ち上がったので「ああ、これがいいとされるんだな」と思って。で、高校になってバンドを始めるんです。フュージョンっぽいのをやって、弾きまくっていたんですけど。そのバンドがなくなりまして。その次にPE’Zが始まるんですけど、その頃にはちょっとひねくれて、もう弾きまくるのに飽きていて。それでPE’Zが始まった当初、アナログシンセを持ってステージでフラフラしているみたいなのを始めたんですよ。そこで一回、弾くのをやめた……ではないんですけど、プレーヤーというよりも、なんか、ヘンな人がいるっていうふうに見られたいっていうのが、そこで生まれたんです。

──それはなぜでしょうね。

H ZETT M:弾くのってなんか普通だな、普通がつまんないな、って感じたんですね。ヘンな人がいるっていうふうに見られたほうがおいしいというか、おもしろいんじゃないかと思って。プレイよりも作曲のほうが好き、というのがありまして、曲としておもしろいほうがうれしいという。で、PE’Zって怖いもの知らずみたいなバンドで、曲がよければいい、ワッと行ってくれればいい、っていうバンドだったんで、最初の何年間かはそれが続いたっていう感じがありましたね。

──PE’Zの前のバンドで、テクニック的にはやり尽くしちゃった感じがありました?

H ZETT M:っていうとかっこよすぎますけど、でもそうかもしんないですね。PE’Zの初期頃は、弾くよりもヘンなことしてた方が……声をワッて出したりしてた方が、「なんだ!?」ってなるかな、って。

──H ZETT Mさんを最初に観た時の衝撃って、ジャンルとしてはジャズなのに、楽器がちっこいシンセ1台だけっていう(笑)。

H ZETT M:KORGのX5D、あれが当時いちばん軽いキーボードだったんですよ。移動が大変なので、重いキーボードだと。めんどくさいな、ラクな方がいいなと。

──いっぱい置くのはイヤだった?

H ZETT M:イヤでしたね。キーボーディストっぽいのがイヤでした。ただ音が出ればいいかな、と。この少ない鍵盤数でおいしいとこを弾こう、っていう意識はありました。

20151105-hzt7.jpg

 

「本当に自由にやっているので、その自由さが伝わればいい」

──その次に転機はありました?

H ZETT M:PE’Zをやりだして……あ、別人なんですけど(笑)、勢いだけで行っていたのが、年齢を重ねてくると、「それだけでいいのか?」っていうふうになってきて。そうすると、ちゃんと弾こうかなという気持ちも表れてくるというか。最近は、ちゃんと弾こうっていう意識は強くなっていますね。ただ、それは、小学校の頃に戻ったっていうわけではなくて。なんかこう、弾いて、弾いて、弾かなくなって……弾かなくなった時期も、ムダではなかったなとは思ってるんですよ。ただ弾くだけではおもしろくないな、というのがあって。ごちゃまぜにして、ちゃんと弾いてるんだけど弾いてないように見せるとか、弾いてないけど弾いてるように見せるとか……そういうミックス・スタイルというか。わけわかんない感じで、そこから新しいものが生まれるとおもしろいのかな、という。最近は、それにトライしている感じですね。

──で、今年2015年でPE’Zは解散ですよね、別人ですけど(笑)。H ZETT Mさんはそれを提案された側だったわけですか?

H ZETT M:はい。5人もいると、やっぱりいろんな気持ちがありますので。いろんな主張があって……まあ、あの……「なるほど、そうきたか」という感じですかね。メンバーそれぞれが年齢を重ねてきて、いろんな経験をして、いろんな思いが生まれて……だから、さびしい気持ちはありますけども、「それはなしだろ!」とは一概には言えなかった、というのはありますね。

──PE’Zがなくなる、H ZETTRIOが自分のメインになる、ということは、曲や演奏にも影響を与えました?

H ZETT M:まあ基本的に、曲を作るのが好きで、楽しい曲、いいなあと思ってくれる曲を作りたいなっていうのが、前々からあるんですけど。トリオになって、メンバー3人がどんどんはっちゃけるようになって、もっと楽しく笑顔になれるようなものを作りたい、っていうのが強くなっていますね。「うおっ!」って熱くなるようなものを作りたい、っていう熱さプラスハッピー感みたいなのは、年を重ねるごとに追加されているのかな、っていうのはありますね。

 自分が音楽をやる意味を考えると……楽しさが生まれて、それを誰かがいいって思ってくれると、どっかで化学反応が起こるんじゃないかな、という、そういう希望はありますね。1日落ち込んでたのに、その音楽を聴いただけでちょっと救われたとか。で、それが連鎖していくとか。自分にそれができるとうれしいですね。本当に自由にやっているので、その自由さが伝わればいいなっていうのはありますけど。本当に自由に解釈してもらってですね、気持ちがフワッと軽くなったりしてもらえればうれしいな、と思います。

(取材・文=兵庫慎司/撮影=金子山)

20151105-hzt8.jpg

 

■リリース情報
『Beautiful Flight”EXCITING FLIGHT盤”』
発売:11月4日(水)
価格:¥3,000(tax out)
<収録曲>
1.プロローグ
2.Beautiful Flight
3.Trio,Trio,Trio!!!
4.Everything
5.Something Special (Beautiful Mix)
6.Neo Japanesque
7.あしたのワルツ
8.MESHI
9.Get Happy! (Beautiful Mix)
10.Wow Wow Wow
11.あの夏のオリエンタル
12.Smile
13.Happy Saturday Night(Bonus Track)

『Beautiful Flight”DYNAMIC FLIGHT盤”』
発売:11月4日(水)
価格:¥3,000(tax out)
<収録曲>
1.プロローグ
2.Beautiful Flight
3.Trio,Trio,Trio!!!
4.Everything
5.Something Special (Beautiful Mix)
6.Neo Japanesque
7.あしたのワルツ
8.MESHI
9.Get Happy! (Beautiful Mix)
10.Wow Wow Wow
11.あの夏のオリエンタル
12.Smile
13.Beautiful Flight(2015.6.25 MUZA Kawasaki Symphony Hall)

■ライブ情報
『Beautiful Flight Night -完全なる試聴-』
11月4日(水)
場所:Billboard Live OSAKA
1st Show: OPEN 17:30 / START 18:30
2nd Show: OPEN 20:30 / START 21:30
チケット料金:カジュアルシート ¥4,900
(税込、指定席、1ドリンク付き)
サービスシート ¥6,400
(税込、指定席料および飲食代別)
お問合せ先:Billboard Live OSAKA Tel 06-6342-7722
※未就学児の入場不可

『Dancing!!! TOUR』
価格:前売 ¥5,000 / 当日¥5,500
チケット発売中

12月22日(火)北海道KRAPS HALL
OPEN 18:30 / START 19:30
Mount Alive 011-623-5555
www.mountalive.com

12月26日(土) 福岡ROOMS
OPEN 16:30 / START 17:30
BEA 092-712-4221
www.bea-net.com

12月28日(月) 京都MUSE
OPEN 18:30 / START 19:30
SMASH WEST 06-6535-5569
www.smashwest.com

12月30日(水) 下北沢GARDEN
OPEN 18:30 / START 19:30
shimokitazawa GARDEN
03-3410-3431
www.gar-den.in

■関連リンク
Website:hzettrio.info
Facebook:www.facebook.com/hzettmofficial
Twitter:twitter.com/H_ZETT_M

      

「H ZETTRIOの自由なインストはどんな発想から生まれたか?──H ZETT Mにキャリア含めて訊く」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版