WANIMAが語る、バンドの強さと音楽への情熱「うちは個人技よりもチームワーク!」

WANIMAが語る、音楽への純粋な喜び

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「前のめりで行こうとは思っています」(藤原弘樹)

ーー収録されているのは、最近作った楽曲が中心ですか?

藤原:最近作った曲ばっかりです。「THANX」と「1CHANCE」以外は。

松本:「THANX」のサビは高3の、(地元の熊本から)東京に出てくる前からあったんです。やっとこのタイミングで出せるなって。

ーー「1CHANCE」はWANIMAの個性でもあるエロさが炸裂している楽曲ですが、今や女の子もガンガン歌っていますよね。

松本:アガりますよ。音楽ってすごいな!って思う。

ーーこういうエロい楽曲って、男の子の欲望として無邪気に生まれたのか、それとも他に歌っているバンドがいないからっていう戦略的なところで生まれたのか、どちらなんでしょう。

松本:いやあ、無邪気なものですね。それをエロカッコよくしたくって。海外なら、エッチなこともカッコよく歌っているじゃないですか。でも、日本だと引かれる。それが嫌だなって思っていて。それプラス、欲求として、これからもこういうことを歌っていこうと(笑)。

ーー宣言(笑)。エロカッコよくする上で、気を付けているところってありますか?

松本:エロに関わらずなんですけど、クサくならないようにしたいと思っています。お客さんに上から言うのは違う気がするし、同じ目線で歌っていきたいので。

ーー自然体な姿勢は、お客さんが増えた今も変わらないんですね。

松本:カッコつけてもカッコ付かないところはあるので。こんな頭でこんなヒゲで(苦笑)。

ーーカッコつけようとした時期はあったんですか?

松本:服は好きなんでオシャレはしますけどね。カッコつけようとすると、どうもムズムズするんですよね。お客さんもWANIMAにはそれを求めていないと思うので。……(西田に)ずっと(写真に)撮られているからな、光真!

ーー急に!(笑)。

松本:ギターの人はヒゲを触る癖があるんですよ。

西田:(小さな声で)パターンは変えとった……。

松本:いけんよ! そこの自然体はいらんわ! はき違えるな(笑)。

ーー質問に答えて頂きながら、よくメンバーを見ていますね(笑)。また、エロい歌詞の一方で、真逆とも言える、郷愁の思いが書かれた歌詞が多いのも、WANIMAの個性ですよね。

松本:歌詞を作るときに思い浮かべるのは、田舎の熊本の景色が多いので。それが染み付いているので、やっぱり出てしまうんだと思います。

ーー真逆のようで、エロさと郷愁って、人恋しさっていう意味では同じなんですよね。みなさん、寂しがり屋なのかなあなんて想像しちゃっていて。

松本:そうですね。人も好きですし女の子も好きですし。僕ら地方から出てきて、いろいろ置いてきたものも多いので、そういう寂しさはあるんだと思います。

ーーだから、ライブでお客さんとの距離感も近いんですかね。

松本:そうなんですかね。お祭りとか好きなんで、みんなで一緒になって。

藤原:前のめりで行こうとは思っています。結構表情とかも見えるので。

松本:昨日も当日券を買いたくて何十人、下手したら何百人が来とったかもしれないですけど、そういう人たちのことも気になります。だから、ライブが終わった後も写真を撮りますし、サインが欲しいって言われたら書きますし。街中で会ったら、下手したらワンチャン狙うときもあるでしょうし(笑)。

ーー(笑)。発言にワンチャン願望を付け足すことは欠かさないですね!

松本:言っちゃいますね。(笑)。《迷いなら捨てて 後腐れ無しで‼》(「1CHANCE」歌詞)っていうことはずっと言ってきたテーマなので。

ーー自分の歌っているところからブレない生活を送る男らしさがありますね(笑)。

松本:そうです、男らしいです!ちからー!!

ーーそういうところって、隠すバンドも多いですけど。

松本:普通の人間は隠すんだと思います。でも、いつ消えるかもわからないので。

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ーーこれだけバンドの状況が盛り上がっているのに、危機感があるんですか?

松本:ありますよ!

藤原:常々。

松本:指導してくれる人も周りにたくさんいますし、そのたびにまだまだやなと思います。焦るくらいです。

ーーアルバムを聴いて、もうそういう心配は無用だと思いましたけどね。 

松本:ありがとうございます! こんなもんじゃないよなあ?

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