WANIMAが語る、バンドの強さと音楽への情熱「うちは個人技よりもチームワーク!」

WANIMAが語る、音楽への純粋な喜び

 PIZZA OF DEATHが、レーベルとしてだけではなく、マネジメントとして初めて契約したことが話題となったWANIMAのデビューミニアルバム『Can Not Behaved!!』から1年。バンドはぐんぐん名と音を広めていき、ライブのチケットは瞬殺でソールドアウトするほどとなった。そんなタイミングで、1stフルアルバム『Are You Coming?』がリリースされる。これが、状況に流されることなく、自分たちの魅力を詰め込んだ、語り継がれるべき傑作なのだ。レゲエの心地いいグルーヴを取り入れたメロディックパンクに、エロから郷愁まで人間臭さがぷんぷんする日本語詞がのった名曲の数々は、彼らの揺るがざる才能を証明している。リアルサウンドとして初インタビューで、彼らの自然体に迫った。(高橋美穂)

「三人が信じてきた、好きな音を出したくて」(松本健太)

ーー昨日、EP『Think That…』のリリースツアーを終えたばかりの真っ昼間ですが、みなさん爽やかな表情ですね。

松本健太(以下、松本):疲れはないです。好きなことなので、また元気になっちゃったぐらいです。

ーーライブでは、大合唱が巻き起こっていたようで。

松本:凄かったですね! バンドメンバーってこんなに多かったっけ!?って思ったくらい、みんな歌っていました。

ーー大合唱のボリュームは大きくなってきました?

松本:そうですね。一発目のミニアルバム(『Can Not Behaved!!』)を出してから、初めて行く場所も多かったんですけど……『Think That…』では、11本ソールドアウトして、初めて行った宮崎だけは、あと20枚チケットが残っちゃって! 

ーー具体的な数字(笑)。『Can Not Behaved!!』をリリースしてからの1年間を、振り返ってみてどうですか?

松本:いやあ、振り返る暇もなく。東京出てきて音楽やれない時期が長かった分、今はやりたいことがやれているので、あっという間でした。

ーー楽しめています?

松本:そうですね。課題はもちろんあるんですけど。ほとんどのフェスにも出させてもらい、一個一個やっていったら、あっという間でしたね。まあ、その中でもワンチャンしつつ。

ーーそこは大事なんですね(笑)。状況は盛り上がっていますけど、ニューアルバムも気負わずに作れましたか?

松本:はい。三人ともアガれる音っていうところに対しては、妥協はしなかったですね、今回“も”。三人が信じてきた、好きな音を出したくて。

ーーどんな流れで作っていったんですか?

松本:歌詞は僕が作っているんですけど、曲は三人で集まって、ドラムとギターを鳴らしてもらって俺が適当に歌うっていう、シンプルな作り方をしています。こんな感じって伝えて。

ーーどれくらい「こんな感じ」っていうのを伝えるんですか?

松本:びっくりするぐらいざっくりです。他の人だったら理解できないレベルです。表情とかで伝えるんですよ。

ーーそれ、会話でもないし、テレパシーレベルじゃないですか(笑)。

松本:まず、スタジオに入っておはようもないですからね。

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ーーえ!?

藤原弘樹(以下、藤原):ないです。

松本:それで、それぞれチューニングして鳴らし始めるっていう。特に、ギターの人とは一言も喋らないです。

藤原:ギターの人(笑)。

ーーそれで、光真さんはくみ取れるんですか?

西田光真(以下、西田):はい(笑)。

松本:4歳から一緒にいる幼馴染なんで。とは言え、人間的にどうなのかって感じですよね(笑)。

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