1st デジタルシングル『キミじゃなきゃ』インタビュー
FUKIがメジャーデビューで語る、表現への思い 「人の心に寄り添っていける歌を歌っていきたい」
シンガーソングライターのFUKIが、10月23日にシングル「キミじゃなきゃ」をビクターの新レーベル<AndRec>よりリリースし、メジャー・デビューを果たす。同作は、シェネルや平井大を手掛けたEIGOがプロデュース。制作。"戻りたくても戻れない"切ない恋心にFUKIの歌声が寄り添う楽曲となっている。
今回、リアルサウンドではFUKIのメジャー・デビューを記念し、インタビューを行った。「キミじゃなきゃ」に込めた思いから、影響を受けた音楽、彼女が親しんできたビーチカルチャーまで語ってもらった。
「戻りたくても戻れないという「切なキュン」な感じ」
ーー10月23日リリースされるメジャー・デビュー曲「キミじゃなきゃ」からは、夏の終わりの少し切ない風景が浮かびました。
FUKI:デビュー曲を決めるにあたって、他にも気に入っている曲がいくつかありました。その中でも「キミじゃなきゃ」は、"戻りたくても戻れない"というコンセプトがあって、夏が終わって少し経った今の季節にぴったり合っているのかなと。この曲をデビューシングルにすることになりました。
ーー歌詞はどんなふうに?
FUKI:今の季節の情景に照らし合わせて歌詞も書きました。すごく好きな人がいたんだけど、別れてしまったという切ない気持ちを描いていて、戻りたくても戻れないという「切なキュン」な感じを感じてもらえたら嬉しいです。
ーーFUKIさんはとても伸びやかな歌声が印象的で、それは生まれ持った才能だと思うんですね。子供の時から歌手になりたいという気持ちはありましたか?
FUKI:小さい頃から歌手になりたいと思っていましたね。幼稚園くらいかな。幼稚園の卒業アルバムには「アイドルになりたい」って書いていましたね(笑)。それで小学生の時には、安室奈美恵さんが大好きになって。小室哲哉さんプロデュースのアーティストさんをよく聴いていました。それからダンスを中学に入って初めて、洋楽も聴くようになりましたね。安室さんが好きだと言っていたので、ローリン・ヒルを聴いたり、フージーズはすごく聴きました。
ーー初めてオリジナルで曲を作ったのはいつ頃?
FUKI:最初に作ったのは、多分高校2、3年生くらいだったと思います。その時はまだダンスもしていてヒップホップやR&Bがすごく好きで、歌って踊れるような曲を書いていました。
ーーそして本格的に音楽活動をはじめていくきっかけは、プロデューサーのEIGOさんとの出会いだったと聞いています。
FUKI:そうですね。EIGOさんと出会ってからピアノで曲を作るようになって、コードで作る方法も覚えていきました。そうすると慣れていくうちに自分が好きなコードを見つけて、そのコードばかり使ってしまうときがあるんですけど、その時はEIGOさんが雰囲気の違うコードを教えてくれて。EIGOさんは私のやりたいことを聞いてくれて、その上で的確なアドバイスをくれるので、すごくスムーズに曲を作ることができていると思います。EIGOさんと曲を作りはじめて、さらに自分のやりたい方向性が見えてきたと思います。
声に関しても「癖がなくて素直な声」だと言ってくれています。自然に歌っていたらこうだったという感覚なんですけど、そのストレートな声質は私の武器だと思っています。まず声を聴いてほしいですね。