LiSAがジャンルを超えて支持される理由とは? ロックとポップを自由に行き来する表現を分析
今回のシングル『Empty MERMAiD』にもLiSAの一流のバランス感覚がしっかりと反映されている。“毒”“女”をテーマにしたという表題曲「Empty MERMAiD」はラウド系のサウンドを軸に置いたアッパーチューンだが、どこかロマンティックな雰囲気を持つメロディライン、人魚姫をモチーフに空虚な心理状態を描き出す歌詞によって、幅広い層のリスナーが楽しめるポップソングとしても成立している。また、カップリング曲「リスキー」の作曲はシンガーソングライターの小南泰葉。これもLiSA自身のアイデアから実現したコラボレーションということだが、彼女はいま、意識的に表現の幅を広げようとしているのだろう。
この夏は初めて『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015』に参加。また12月23日には、LiSA史上最大のキャパとなる幕張メッセ国際展示場でのワンマンライブ『LiVE is Smile Always〜メガスピーカー〜』の開催も決定。ガーリーな雰囲気のスカートを着こなし、キュートな八重歯を見せて笑いながら、オーセンティックなヘビィロックをナチュラルに歌いこなし、数万単位のオーディエンスの前でも堂々たるステージを繰り広げるLiSA。その存在は、J-POP、ロック、アニソン、アイドルなど、あらゆるジャンル、カテゴリーを超えて支持される可能性を秘めていると思う。
(文=森朋之)
■リリース情報
『Empty MERMAiD』
発売:2015年9月30日
【初回生産限定盤】¥1,600(税抜)
・CD+「Empty MERMAiD」ミュージッククリップ収録DVD(撮り下ろし16Pブックレット付き)
DISC 1
1. Empty MERMAiD
2. リスキー
3. 虚無
DISC 2
1. Empty MERMAiD -MUSIC CLIP-
【完全数量生産限定盤】¥2,800(税抜)
・CD+ワンマンライブ「LiVE is Smile Always~Launcher~」(2015.07.25@豊洲PIT)を収録したライブCD+ライブフォト使用ポストカード+DVDトールケースサイズ撮り下ろし48Pフォトブックレット+ミニポスター同梱
・三方背スリーブ仕様
DISC 1
1. Empty MERMAiD
2. リスキー
3. 虚無
DISC 2
1. rapid life シンドローム
2. 蜜
3. L.Miranic
4. オレンジサイダー
5. 君にピエロ
6. ANTIHERO
7. Rally Go Round
8. Bad Sweet Trap
9. Rising Hope
10. エレクトリリカル
11. Mr.Launcher
【通常盤】¥1,200(税抜)
DISC 1
1. Empty MERMAiD
2. リスキー
3. 虚無
■ライブ情報
「LiVE is Smile Always~メガスピーカー~」
12月23日(水・祝) 幕張メッセ国際展示場