KinKi Kids、嵐、関ジャニ∞……コンサートの「定番ネタ」から見える彼らの個性を探る

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(C)タナカケンイチ

 ファンクラブ会員が175万人を突破したと言われている嵐。コンサートのチケットは非常に手に入りづらいのだが、そこでしか見ることができない5人を一目見ようとチケット確保に試行錯誤しているファンが多いこともまた事実である。

 そんな嵐のコンサートにおける定番ネタといえば、ファンとのコール・アンド・レスポンスだろう。ほぼ毎回、コンサートがスタートして2~3曲目に彼らはファンを煽るようにコール・アンド・レスポンスを行なう。その際のセリフが決まっており、ファンとのお決まりの掛け合いが行なわれているのだ。

具体的には、

櫻井「調子はどうだ、◯◯(会場地名)!上の方、調子はどうだ!下の方、調子はどうだ!」
相葉「ねぇ、盛り上がってんのー!?」
大野「はぁ~い!」(ファン:はぁ~い!)×3回
松本「(その時々のセリフを言った後)俺ら5人でお前らのこと幸せにしてやるよ!」
二宮「いらっしゃいませー!」(連呼)

といった具合だ。

 このような細かな部分にも、彼ら5人のキャラクターが出ているのが面白い。また、全員が全く別のことを言ってもまとまって見えるのは、「グループ仲はジャニーズ1」と言われている嵐ならでは。コール・アンド・レスポンスを通して、メンバーとの距離を縮めることができるのも、嵐のコンサートの醍醐味ではないだろうか。

関ジャニ∞

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(C)タナカケンイチ

 曲中に行なうファンとの掛け合い、エイトレンジャーコント、丸山のギャグソロ(「TAKOYAKI in my heart」曲中に丸山がギャグをはさむパート)、メンバーによる横山いじりなど、コンサートにおける定番が多い関ジャニ∞。しかし今回は、彼らのMCに注目してみたいと思う。

 彼らのMCは、まさにフリーダム。一見、何の一貫性もないように見えるが、「メンバー内でその時流行っていること」つまり、内輪ネタをMCで話すというのが彼らの定番だ。例えば、2013年のコンサートツアー『KANJANI∞ LIVE TOUR JUKE BOX』では、メンバーの家の話、メンバー同士での飲み会の話、新年会の話などで盛り上がり、2014年のコンサートツアー『関ジャニズム LIVE TOUR 2014→2015』では、カラオケの話、最近収録したテレビ番組や出演した舞台の話などで盛り上がっている。それは、あたかも楽屋での彼らを見ているようだ。

 ファンのことを親しみを込めて「eighter」と呼んで大切にする関ジャニ∞。親しみを持ったファンを前にしているからこそ、このような何気ない会話を披露できるのかもしれない。そして、eighterたちもこうして普段に近い関ジャニ∞を垣間見ることで、彼らとの距離をより近く感じられるのではないだろうか。「『eighter』たちは僕らと同じメンバーの一員ですよね」とメンバーが言うように、関ジャニ∞とeighterたちはこうしてコンサートの度に、さり気なく絆を確認しあっているのであろう。

 コンサートで普段見ることのできないメンバーの素を見たり、一体感を体験することで、さらに彼らのことが好きになれる。初めてコンサートに参加する際には、ここで紹介したようなグループの「定番ネタ」を抑えておくと、より一層ジャニーズの世界が楽しめるかもしれない。

(文=高橋梓)

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