嵐、関ジャニ∞、キスマイ、A.B.C-Zのライブはどう違う? 各グループの特色を分析
ローラースケートを復活させたKis-My-Ft2
Kis-My-Ft2と言えば、「ローラースケート」だ。アリーナのメインステージ・センターステージ・バックステージ・外周を縦横無尽に動きまわるため、どの席でもメンバーが近くを通るライブといえよう。また歌いながら滑るだけでなく、セットの坂道を降ったり登ったり、回転をしながらジャンプをしたり、メンバー全員で一つの技を行なったり、数々の技を繰り広げているため、見応えも充分だ。
一方で、最近ではローラースケートを使ったパフォーマンスをすることも減ってきているように思う。TVなどでも、ローラースケートを脱いだ状態で歌とダンスを披露している場面が多く見られる。特にダンスが得意というイメージがあるわけではないが、よく見てみるとローラースケートで培ってきた運動神経の良さがしっかり活かされているのが面白い。ダンスの息も合っていて、ローラースケート無しでも、常にクオリティの高いパフォーマンスを披露しているグループと言えるのではないだろうか。
A.B.C-Z
ジャニーズグループの中で、最も分かりやすいライブパフォーマンスの特徴を持っているグループと言えば、A.B.C-Zだろう。彼らの最大の売りは、「アクロバット」。それはライブにおいても健在である。
A.B.C-Zのライブは、“コンサート”というよりも“エンターテイメントショー”と言った方がいいのかもしれない。歌やダンス、MCだけでなく、彼らはライブの度にアクロバットの新技を披露してくれるのだ。2014年はメリーゴーランドのような形状の器具を使った「5in1」、2015年は天井から吊るされた額縁状の器具を使った空中パフォーマンス「5Doors」を観せた。ほかのグループでは見られない体を張ったアクロバティックなパフォーマンスは、「圧巻」の一言に尽きる。
また、今年5月・6月に行なわれた「A.B.C-Z Early summer concert」ではメンバーごとに役割分担をし、自分たちのアイデアでエンターテイメント性を高めていた。これはジュニア時代が長く、自分たちのことを知り尽くしている彼らだからこそできることではないだろうか。
実に様々なカラーのグループが存在する、ジャニーズ。今後は、好みのパフォーマンスという視点で参加するライブを選んでみるのも楽しいかもしれない。
(文=高橋梓)