Hey! Say! JUMP、正統派アイドルから飛躍の時? “バクステ企画”への反響を考察

 しかも、「バクステってどんなもの?」「何をするの?」といった質問がネット上で交わされると、火に油を注ぐように、EXILEが過去にバクステでファンと肩を組んだり、腰に手をまわしたりした写真がはられるなど、ジャニーズ外にまで話題は広がっていた。

 このように、今では珍しくもない「特典イベント」にファンが抵抗感を示すのは、Hey!Say!JUMPの徹底した“正統派アイドル”売りが生んだ効果(弊害?)かもしれない。

 加えて、今はAKB48グループやEXILEグループだけでなく、ジャニーズ内でもCDの「複数売り+カードやイベント参加券等の特典」商法が当たり前になっている時代。そんななか、Hey!Say!JUMPは4月29日に発売されたニューシングル「Chau♯」が、オリコンでは待受画像以外の特典ナシ3種で初動14万6000枚超(4月度分)、SS(サウンドスキャン)の初動(4月27日~5月3日調査分)1種あたり7万4000枚超と、ジャニーズ内で売上上位グループに数えられる健闘を見せていた。

 どこまでもエスカレートするしかない特典商法から「降りた」かたちのHey!Say!JUMPを支持する声も少なくなかっただけに、今回のバクステ企画には「せっかくChau#で特典なしで頑張ってたのに」と惜しむ声も一部に出ている。

 とはいえ、一般的には、好きなアイドルたちの舞台裏を見たり、少しでも素顔に近づいたりできる「バクステ」は、ファンにとって夢のような企画のはず。これを機に、新規ファン獲得へ向けて、さらに大きくJUMPしてほしいものだ。

(文=田幸和歌子)

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