田幸和歌子のジャニーズ斜め読み
Hey! Say! JUMP、正統派アイドルから飛躍の時? “バクステ企画”への反響を考察
6月24日に発売されるHey!Say!JUMPのニューアルバム『JUMPing CAR』がファンの間で話題になっている。
初回限定盤1、初回限定盤2、通常盤の3種が発売され、それぞれにボーナストラックが収録されるという売り方は、いまどき多いほうではない。
ただし、話題になったのは、Hey!Say!JUMPにとって初特典となる、抽選で全国7会場で計160名を招待する「コンサート&バックステージ」が発表されたため。
といっても、こうした「バクステ」は、これまでジャニーズ内の多数のグループにおいて行われてきた。
たとえば、後輩グループのSexyZoneは、バクステ見学と集合写真撮影、握手、ハイタッチ、頭ポンポンなどを行っているし、先輩でもKAT-TUNは2012年に楽屋裏を見せてもらった後、本人たちに握手などしてもらえるバクステツアーを行っている。V6の場合は、メンバーはいない状態で、舞台裏を案内してもらい、ステージや花道を歩いたり、私物を見せてもらったりという、文字通り「バクステ」だったよう。
また、SMAPも、2010年の「東京ドーム公演バックステージ」招待や、ホテルのランチコース+テーブルごとのメンバーとの写真撮影、ハイタッチ、握手などが行われた「SMAPシークレットパーティ」(13年)などを行っている。
ところが、Hey!Say!JUMPファンの反応は、期待よりも、意外にも悲観的なものが大多数だった。「バクステとかやめてほしい」「耐えられない」「辛すぎ」「本当意味わかんない」「悲しい思いをするファンのほうが多いのに」ごく一部だけが味わえる「特典」を否定的にとらえる声が多いなか、なかには「当たったらJUMPに自分の顔見られる」「整形しなきゃ」などといった、ひどくネガティブなものすらチラホラ見られたほど。もっとも、そうした悲観的な言動もファンならではのもので、一喜一憂することも含めてファン活動の楽しみの一つではあるだろう。