SKE48とNMB48、同日リリースの楽曲を徹底比較 両グループの傾向を読む

 気になったので、これまでのシングル表題曲(SKE48は現レーベルに移籍後の「パレオはエメラルド」以降)11曲のBPMを調べて、ざっくりとしたリズムパターンや曲調と共に一覧表にしてみた。

SKE48(「パレオはエメラルド」以降)

ske-hyou.jpg

 

NMB48

nmb-hyou.jpg

 

(曲調については、ギターが16ビートでカッティングだったら“ファンク“、8ビートのダウンストロークだったら“ギターロック”くらいの非常に大雑把な分類なので、正確には当てはまっていないところは多いと思います。ご留意を)

 これらの22曲では、BPMは138から190の幅に収まっている。ミドルバラードの「不器用太陽」を除いて、リズムパターンもほぼ四つ打ちか8ビート。これらの曲が様々な作り手によりコンペを経て提供されていることを踏まえても、かなり徹底して画一的な曲作りが成されている、と見るべきだろう。

 せっかくなので、SKE48、NMB48のそれぞれ11枚のシングルのBPMの平均値も計算してみた。すると、SKE48は153.0、NMB48が155.5。思った以上に近似である。

 自分でもこの結果にちょっと驚いてしまったが、SKE48とNMB48は音楽性の面においても(そして今回の記事では分析していないが、おそらくHKT48も)、正しく「姉妹グループ」と位置づけることができそうだ。

■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter

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